お礼参り~牛に引かれて善光寺参り編~
住所:長野県長野市元善町491
アクセス:上信越自動車道長野I.C.より約40分(長野駅よりバスで約15分)
駐車場:2時間まで500円
- ・善光寺第1駐車場(境内北西):一般乗用車専用/24時間駐車可
- ・善光寺第2駐車場(境内西):宿坊関係専用(※宿坊ご利用者のみ駐車可)
- ・善光寺第3駐車場(境内北東):一般乗用車専用/24時間駐車可
- ・善光寺第4駐車場(境内西):一般乗用車・バス・オートバイ/24時間駐車可
※繁忙期は一般乗用車専用になる場合あり。 - ・善光寺第5駐車場(境内西):一般乗用車専用/24時間駐車可
参拝料金:お戒壇めぐりと山門内、資料館に入る場合は1,000円
秩父巡礼結願後には、お礼参りに善光寺に参拝するのが慣わしになっています。
上田市別所温泉にある北向観音(きたむきかんのん)にもお参りするそうです。善光寺だけだと片参りになってしまうとか。お礼参りにも色々とあるのですね。
調べていたら面白いブログを見付けました。ながのモールさんの「意外と知らない善光寺」シリーズです。
大河ドラマで人気が高まっている真田幸村に関する雑学も載っています。興味深い。
ちなみに、前回のご開帳は2015年。次は7年後です。ちょうど御柱祭が開催される前の年ですね。あの奇祭も見てみたかったなあ。
里引きは5月3日から始まるので行ってみたいです。
信州諏訪 御柱祭 平成二十八甲年「諏訪大社式年造営御柱大祭」
桜がちょうど見頃だったので、城山公園の駐車場に車を停めて散策しながら向かいました。
ぽかぽかとお天気が良く、とてもいい気持ち。
お花見をしている方々をあちこちで見かけました。桜に一番合うのは晴天と笑顔。ほっこりしました。
この距離でも安定して迷います(笑)
観光案内所には「牛に引かれて善光寺参り」の牛がいました。昔は本物の牛が境内で飼われていたそうです。
善光寺案内図。
宗派を超えてすべての人を受け入れてくれる心が広いお寺。境内も広いです。
何度も迷いましたが気になりませんでした。それもいいではないかと、おおらかな気分に。それが一番。
高さ20ⅿの山門。楼上には四国八十八カ所霊場の分身がお祀りされており、壁には多くの落書がありました。今は国の重要文化財に指定されているので書き付けは出来ませんが、昔参拝に訪れた人々が書いていったのかなあ。(しみじみ)
上からは仲見世通りが一望できました。
門にかけられている「善光寺」の額には、5羽の鳩の姿が隠されていることから「鳩字の額」とも呼ばれているそうです。見上げる角度なので、ちょっとわかりにくいかも。
ちなみにこの額は2代目のようで、初代は資料館で見られます。(全く同じですが)
本堂では、はじめてお戒壇(かいだん)めぐりをしました。
お戒壇巡りとは、瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる「極楽の錠前」に触れることで、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場です。入口には、タイ国王より贈られた仏舎利(お釈迦様の御遺骨)とお釈迦様の像が御安置されています。 信州善光寺HPより引用
本当に何も見えない真っ暗闇で、人がいるのかな?というのは声で判断します。右手で壁を伝いながら階段を降りて、回廊を進みます。
前には何もないとわかっていながらもまっすぐ進めない臆病者。何か障害がある?何かが道をふさいでいる気がする!と勝手に妄想してしまい、自然に頭が下がっていきました。(笑)光がない場所がこれほど怖いとは。
おっかなびっくり進み、「極楽の錠前」に触れた時も、これは?とガチャガチャ開けようとしてしまいました。(絶対に開きません)
暗視カメラで観たらさぞかし面白い絵が撮れているかと。良い経験になりました。
境内は桜が見頃でした。
一番奥にある「日本忠霊殿」の地下には資料館があります。山門の楼上に上がるときに教えてもらい、折角なので向かいました。奉納された絵馬や仏像を見ることが出来ます。
境内にいたにゃんこ。人懐っこくてかわいい。
仏足跡。四国のお遍路も行きたいなあと考えているので、健脚をお祈りして来ました。
仲見世通りにはお土産屋さんがずらり。信州のおふくろの味(?)であるおやきをパクリ。中身は春季限定のフキ味噌と悩んだのですが、しめじと野菜にしました。優しい味で美味しかったです。
参道は整備されていてとてもおしゃれな雰囲気でした。
本堂の南側には、39の宿坊(しゅくぼう)が並んでいます。宿坊は参拝に訪れた人々を迎える場所です。歩いている時に、ここは何だろう?と覗き込んで気付きました。
宿坊によって異なりますが、10,000円くらいで泊まれるみたいです。快適そうですが、ちょっと高めです。
そのうちのひとつ「白蓮坊」の前にある愛嬌のあるお地蔵さんとムジナくんにも逸話が残っているそうな。
「年に一度は善光寺参り」と言われるほど全国各地から参拝者がやってくるようです。質問マップがあったので、群馬に針をぷすりと刺してきました。海外ではヨーロッパから訪れる人が多いみたいですね。
お礼参りにしては気軽な(?)気もする参拝でしたが、また来たいと感じました。朝が美しい時間のようなので、今度は宿坊に泊まってお朝事(あさじ)に行ってみるのもいいな。
の前に、折角なので(後々自分がしんどくなるこの癖をなんとかしたいのですが)、桜が満開であろう上田城跡公園へ向かいます。
桜とボケの花 「冠稲荷神社」
樹高:約3.5メートル
周囲:根元約3メートル
枝張り:約9メートル四方
散歩に来た方をはじめ、外国の方も鳥居の前で記念撮影をしていました。
「こいのぼりの里まつり」 館林市で開催中。
こいのぼりといえば5月ですが、桜と一緒に見られるこいのぼりがあります。
館林市では、3月25日(金)~5月8日(日)まで「こいのぼりの里まつり」が開かれています。平成17年には5,283匹で世界記録に認定されたそうです。
今年も5,000匹以上が鶴生田川の上を泳ぐ壮大な景色を見ることが出来ます。
桜とこいのぼりが一緒に見られるおすすめスポットを3月末に見に行ってきました。
開催地:鶴生田川(つるうだがわ)・近藤沼・茂林寺川・多々良沼・つつじが岡パークイン
期間:3月25日(金)~5月8日(日)
料金:無料
アクセス:東武伊勢崎線館林駅から徒歩で約15分
東北自動車館林I.C.から車で約10分
駐車場:約500台(無料)三の丸南面駐車場・近藤沼公園駐車場・つつじが岡パークイン・多々良沼公園駐車場など
つつじが岡公園の駐車場に停めて、公園内を散策しながら向かいます。
鶴生田川は城沼に流れ込む川で、遊歩道を歩きながら景色が楽しめます。
川自体は全く知らなくて、どこだろう?と思っていました。車で通過する際には見ることが出来ません。こいのぼりが泳いでいるのは大通りからちょっと入った所です。
つつじが岡公園から向かう途中に城沼市民プールがあるのですが、(まだ営業はしていませんでした)ふと見たら、アオサギがいました!
時々遭遇はするのですが、写真を撮ったことがなかったので即座にレンズを向けました。羽の色が格好良くてなかなかにハンサムです。
…あれ?動かない?
いくら待っても、このアオサギ、微動だにしません。寝ているのか口を開けたままです。安心しきっているのでしょうか?見られてますよー。
当日は、桜はまだ2分咲きくらいでした。木によって咲き具合が違うので、咲いている木を見付けて撮ってみました。
弱い風で、時折思い出したようにこいのぼりが泳いでいます。
市内の幼稚園、保育園児が手書きしたという大きなこいのぼりは、強めの風が吹くとふんわりと浮き上がっていました。
これは足跡みたい。かわいい。元々こいのぼりは端午の節句(旧暦の5月5日)に男児の出世と健康と祝う風習ですものね。
同時開催されている「館林さくらまつり」は4月10日(日)まで。
4月4日(月)の産経フォトでは満開だそうです。
今週は雨の日が多いので、散ってしまうかな?見に行った時に全く咲いていない桜もあったので、最終日まで楽しめるといいな。
桜吹雪の中を泳ぐこいのぼりも素敵でしょうね。見てみたいなあ。
夜間のライトアップは5月8日(日)まで楽しめるそうです。
遊歩道を歩いている途中で、なんと白鳥に出会いました。
ん?んん??と思わず二度見してしまうミスマッチ。人を怖がる気配もなく、すぐそばの川岸まで寄って来て、川の中に頭を突っ込んでいました。こんなところで見られるとは驚きです。
写真に夢中になっていたら、いつの間にか通りがかりに人が増え、振り向いたらいっぱいいました(笑)おじさんに「あれはアヒルかい?」と聞かれたので、「たぶん、白鳥だと思います(汗)」と。
どうみても白鳥ですが、アヒルには詳しくないし、種類がわからなかったので。
調べてみたら、コブハクチョウという種類のようです。越冬で訪れるのは知っていましたが、この時期にはもういないはずでは?
先日傷を負って飛べない白鳥がとどまり続けているのをニュースで聞きましたが、オオハクチョウと載っています。
うーん?まあいいか。華麗にすーっと泳いで行くのを見送りました。
4月10日(日)~5月10日(火)には、つつじが岡公園で「つつじまつり」が始まります。桜の次はつつじなんて、いつ行っても楽しい時間がすごせそうですね。
【つつじが岡公園の入園料】
◆咲き始め、見頃すぎの期間は310円
◆見頃の期間は620円(団体20名以上510円)
※中学生以下は無料
※障害者手帳をお持ちのかたは、券売所窓口でご提示いたければ入園料が無料となります。
満開の時期に行けなかったのは残念ですが、出掛けるたびに面白い発見があるのでとても楽しいです。桜前線は北上中なので、まだまだこれから桜の季節を迎えるところもたくさんありますね。
秩父江戸巡礼古道の旅〜最終日〜
札所三十一番~三十四番まで。
3月26日(土)はれ。最高気温12℃、最低気温1℃。
いよいよ最終日。巡礼日和の良い天気に、気合も十分。
毎日同じ時刻の同じ電車に乗って秩父までやって来ていたので、親しみのある土地になっていた。
今日は札所三十四番まで、結願を目標に歩く。
秩父駅から8:25発の栗尾行きバスに乗り、昨日の最終地点栗尾バス停まで。
土曜日という事もあってバスの中にもバックパックを背負った人がいた。レンタサイクルの場所で降りる学生や、バスの車窓からは歩いている人などが見られた。
9:10 栗尾バス停出発
バス停から札所三十一番まではゆるやかな登り魚。何気に距離はある。
途中には、たらちね観音と紫雲山地蔵寺があった。この水子地蔵寺は話を聞いたことがあったが、見るのははじめて。
お地蔵さんの数に圧倒され、しばしポカンとその場に突っ立ってしまう。風車が風でカラカラカラと回っているのは寂しい風景だが、お地蔵さんは皆きれいで、きちんと手入れされている感じがした。
ガードレール下に秩父や西国の札所などが書かれてあって面白かった。
9:50 札所三十一番鷲窟山(しゅうくついん)観音院(かんのんいん)着
仁王門からは急な登りの石段が続く。「やくよけかいだん」と彫られたところからはじまり二百九十六段あるそうだ。
般若心経の二百七十六字と普回向二十字の合計数あるといわれ、一段ずつお経を唱えながら登っていくと厄除けになるそうだ。暗記はしていないので、手に持って般若心経を唱えながら登る。
本当に階段が多いな。途中には巡礼者や吟行会の句碑が数多くあるが、息が上がってあまりそちらには注意がいかず。
上まで登ると、奥へと続くハイキングコースへ向かう人や巡礼にきた人とすれ違い挨拶。色んな人に会うってやっぱり嬉しい。
納経所で御朱印を頂くと、丁寧にお寺の説明をしてくれ、案内もしてくれた。とても嬉しい。
岩には石仏が彫られていた。全く気が付かなかったのでびっくり。そして本殿の写真を取り忘れるという。やっちまったー。次の札所へはバスを進められたが、「全て歩きたいので」と断る。
10:50 栗尾バス停再着
ここから先はしばらく小鹿野町の街中を通るので、その風景を撮りながら楽しんで進んだ。
11:35 小鹿野町役場着
「欅の大木」辺りでは高校生くらいの子がうろうろしていたので、ここも聖地かな?と見上げる。
確かに大きな木だなあ。
12:00 大日峠入り口着
ここから本日一番目の峠越え。杉林の中を歩く。ここは歩いていてとても気持ちの良い場所だった。お天気が良かったせいもあるが、横には沢が流れ、地面はふかふかとしている。
色んな植物が芽吹いていて春を感じられた。おすすめのルートかな?
おお、熊さんも出るのね。
一番怖い熊さん注意の看板。
13:10着 札所三十二番般若山(はんにゃさん)法性寺(ほうしょうじ)着
季節の花が咲くのか「花浄土」の看板が。きれいなお寺で、とても丁寧に整備されているなと感じた。いろいろなグッズも販売されていたので好きな方は楽しめるだろう。
土足はいや!はい。珍しい。
観音堂から奥の院へ行く道があったらしいが、気付かなかった!岩壁をよじ登っていく道らしいので今度行った時は頂上まで登りたい。
休憩所で少し休み、どうしようかと思案する。
まだまだ先はあるので、このままのペースだと今日中に結願出来ない気がする。
もう一日増やすか?いやいや、今日全部回ると自分で決めたではないか。とりあえず行ってみようと歩き出す。時間が気になるので、お昼は歩きながら食べる。
一人で巡っている女の子と一緒になったり、山ガール風の二人組とすれ違ったり。休みの日になると意外に巡礼者がいることに驚いた。
そしてここから迷う!今までの標識が嘘のように道しるべが少なくなり、どちらへ行くかで毎度悩む。今までで一番大きく道から外れ、現在地がわからなくなる。一体今どこにいるの!?
周りに人もいなかったので、仕方なくスマホで現在地を調べて元のルートに戻る。
距離も長い三十番以降は、歩いて巡る人も少なくなる傾向があると聞いた記憶が。この松井田のバス停近辺は迷いやすいので、もう少し標識があると嬉しい。
14:50 松井田バス停着
着いて良かったー。ほっと胸をなでおろす。
このペースでは時間内に札所三十四番までは無理だと悟り、納経時間を諦めることに。なのでゆっくり行くことにしたら気持ちも楽になった。焦りは禁物です。
15:15 札所三十三番延命山(えんめいさん)菊水寺(きくすいじ)着
この眺めはマップで何度も見た桜並木!まだ咲いていないよ…桜の下を歩くのを楽しみにしていたのに。へこむ。
まあ、札所三十四番の御朱印をもらいに来るので、その時に再度寄れば良いではないか。
とても静かなお寺で、本堂の中に納経所をはじめ全てすっぽり入っていて不思議な感じがした。心地よい時間が流れ、落ち着いたイメージ。
道を進むと菜の花がきれい。
畑の小道を抜けて土手を歩いたりと面白い。
16:05 道の駅龍勢会館着
足の裏が痛くなり、休憩しようと立ち寄る。靴を脱いだらマメが…あちゃー。左の膝が痛くてかばった歩き方をしていたからおかしな部分に力が入ってしまったみたい。
バンドエイドとテーピングは絶対いらないと思っていたけど、なんでも持っているに越したことはないと実感。左足の裏をぐるぐるにすると随分楽になった。
16:35 奈良橋信号前着
打ち止めにするならここで決断しないと。マップの時間ではあと二時間くらいかかる。迷ったが、歩くことに。今思うと意地になってたな。
山の中にはかわいい花が咲いていて和んだ。
秩父事件の石塔もあった。
17:05 札立峠登り口着
いよいよ最後の峠越え。辺りは暗くなってきているし、熊さん注意報出ているし怖いよー。
引き返すなら今しかないぞ、いやいや、ここまで来て何を言っているんだ。今日中に行くんだろう?という心の葛藤を続けること五秒間。よし、行くぞ。
注:決しておすすめは出来ません。くれぐれも時間に余裕を持っていく事をおすすめします。
細い山道を登って行く。登りが、きつい。何度も立ち止まって息を整えながら先へ進む。この地点で来たことを若干後悔。
何よりも怖いのが熊さん。どこかで誰かが見ている気配する!本気で、涙出そうなほど怖かった。動物の足跡を見付けるたびに「これって熊じゃないのかな…?」と思い、恐怖は倍増。
既に約27㎞の道を歩いて来て、足もぼろぼろ。だが、足が痛いなんて言っていられずにピッチを上げる。先生に付いている熊よけの鈴をめちゃくちゃ大音量でしゃらしゃら鳴らしながら歩く。
17:35 札立峠頂上着
なかなかに早いペースで峠に到着。肩で息をしながら立札を見る。巡礼の格好した人の絵が書かれていたけど、夜道は怖くなかったのかな?自分は怖いよ。夜道というより熊が怖いよ。
平石馬頭尊堂(奈良橋信号前付近にある)から札所三十四番までは江戸古道の雰囲気を十分味わえるとマップに書いてあったが、十二分に味わえた。
山の斜面に道を作ったという感じなので、 細く、ところどころ木で補強はしてあるが一歩間違えば斜面を転がり落ちそうだった。
これを見た時は本当にほっとした。
18:00 札所三十四番日沢山(にったくさん)水潜寺(すいせんじ)着
着いたー!無事なんとか着きました。予定より一時間オーバーだったけど、無事結願しました。
お参りを済ませてホッと一息。本当に良かった。辺りは暗さが増し、ぼんやりしていて良く見えなかった。こんな中をよく峠越えなんてしたものだと苦笑。観音様も呆れているかな。
無事、歩き通せた事を心から感謝。ありがとうございます。
改めてお参りに来たいと思います。
写真を撮っていると、いきなり裏山から岩が落ちてくる音が「ゴロゴロ…」と。
え!熊!?と先生を掴み鈴を鳴らして威嚇。誰もいなかったけれど、もうこれ以上は危ない(?)と思い、歩き出す。
これは本っ当に怖かった。
山でキャンプをしている時に、うしろで「ガサガサ」と音がして咄嗟に逃げたという知人の話に大笑いしていたが、実際は笑えない。
18:35 秩父温泉満願の湯着
温かいお湯に浸かり、全身から力が抜けていく。色々あった五日間だったな。でも、歩くのはとても楽しかった。お礼もかねてまた巡りたい。
最後はドタバタで締めくくったけど、無事に結願出来てなにより。
わらじかつ丼、めっちゃ美味しかった。
功徳を積むというよりは、自分自身と向き合うための巡礼だったけれども、諦めずに歩き通せてよかった。
ここまで来れたのは、この地での出会いや小さな驚きの数々。ほんの些細な出来事が大切な思い出になって、自分を奮い立たせてくれたからだと思う。
旅を通して人のやさしさに触れ、山では熊に怯え(笑)、道中ひたすら歩きながら自問自答を繰り返した。
そんな短期間で何が変わるんだ?という人もいるかもしれないけど、自分にとってはとても良い機会だった。
ps.支えてくれた先生、ありがとう!また巡礼の旅に出る時まで。
総歩行距離:31.2㎞(31,179歩)
全日程歩行距離合計:115.3㎞
使用金額:8,850円
(御朱印300円・御影200円×3=1,500円、お賽銭30円、交通費5,590円【満願の湯から皆野駅までタクシー、送迎は平日のみ】、温泉900円、夕食830円)
五日目のルート。
使用したマップはこちら。
御影(札所三十一番~三十三番まで)
秩父江戸巡礼古道の旅〜4日目〜
札所二十六番・二十七番・札所三十番まで。
2016年3月25日(金)はれ。最高気温11℃、最低気温‐2℃
この日はとても良い天気。すっきりと晴れました。
うーん、気持ちがいい!
ただ寒かったので、ヒートテック+セーター+ダウンという真冬の格好で歩き始めました。歩いてあたたかくなって来たら脱いでいくという「北風と太陽」形式でいくことに(笑)
この辺りから徐々に札所と札所の間隔が開き、山あり谷ありの道になっていくので歩く距離も増えていきます。
そろそろ疲れが出てきたのか、朝の電車で爆睡していました。
気付いたら口を開けて寝ていたという(恥ずかしい)。この日は秩父路周遊フリー切符を購入しました。
日程的には3日目に使う方がお得ですね。
8:55 影森駅出発。
影森駅からスタートです。
工事中の駅を出て、まずは昨日巡れなかった札所二十六番を目指します。路地裏のような道をくねくねと歩いていきます。
9:05 札所二十六番万松山(ばんしょうざん)円融寺(えんゆうじ)着
円融寺の水鉢の水に氷が張っていました。
冷え込んだからなあ。
お参りに来ていたご夫婦とあいさつ。観音堂へは行ったかと聞かれ、これから行く予定だと話すとご夫婦は行かないようで「頑張れ!」と激励を受けました。
札所二十六番の観音堂は「奥の院岩井堂」と呼ばれ、3百数段の石段先(しかもかなり急)にあります。
石段か。よ、よし…がんばるぞ。
山に向かって歩いて行くと、昭和電工に突き当たりました。
あれ?この先、どうなってるんだろう?
立ち止まってマップを見ていると、中から関係者のおじ様が出て来て道を教えてくれました。どうやら工場内を突っ切るらしいです。ほう、面白いな。
おじ様曰く、
「観音堂についたらそのまま尾根を行くと二十七番に出られるよ」とのこと。
重ね重ねありがたい情報に感謝です。
お礼を言ってそのまま突き進むと、鳥居を発見しました。
その脇に山道があったので、そこを歩いて行きます。
ただ、途中からは石段をひたすら登ります。
つ、続く石段。
9:40 奥の院岩井堂着
観音堂に着いたときには既に汗だくでした。
上着を脱いでお参りです。いやいや、達成感ありますね。
教えてもらった通り、そのまま尾根沿いに進みます。
琴平ハイキングコースと書いてあったけれど、ハイキングにしてはすごい道でした。そしてハイキングに来ている人も見当たりませんでした。
高低差はあまりないけど、ロープもある山道です。
トレラン並みに駆け足で下り、札所二十七番の裏へ出ました。カタクリ群生地と書いてありましたが、また今度にしようかな。
10:10 札所二十七番龍河山(りゅうがさん)大淵寺(だいえんじ)着
大淵寺では、御朱印を書いてくださった女性から飴を頂きました。
わーい、嬉しいです。早速パクリ。
なにこれ!?あまおうの飴めっちゃ美味しいです!どこかで見つけたら絶対買います(笑)
観音さまは優しいお顔です。
札所二十八番、二十九番は昨日巡ったので、次は札所三十番を目指すことに。もう八割の札所を巡った訳ですが…難関はいつも最後に待ち受けているものです。(予告)
橋を渡ると浦山ダムが見えましたが、残念ながらダム萌えではないので。
そのまま先に進みます。
道沿いに樹齢八百年の枝垂れ桜がある清雲寺を見つけました。
もちろん寄り道しますとも。
つぼみがピンク色にはなっているけどまだ咲いておらず。
満開になったら圧巻の光景が見られるだろうなあ。4月1日の時点で見頃を迎えている様子です
道路脇はレンギョウや山茱萸、水仙など黄色い花がいっぱいでとても綺麗です。
こういう道はとても楽しいな。
12:55 札所三十番瑞龍山(ずいりゅうざん)法雲寺(ほううんじ)着
札所二十九番から約7㎞、約2時間歩いてやっと法雲寺へ到着です。白久駅から村道を南に入った所にあるお寺になります。
ずっと舗装道路だったので、面白味には若干欠けるけど(笑)
最後の登り坂はなかなか大変でした。
途中からほとんど人とすれ違う事もなかったので、まるで秘境に来たような。
静かなお寺の駐車場でお昼休憩。
風が、さ、寒い。
フードも被って暖を取っているとお参りにきた方がいてほっとしました。誰かに会ってこんなにも安心するとは思いませんでした。
14:10 三峰口駅着
白川橋を渡り切ると、町分コースと本コース(一部危険有)に分かれます。
一般に使われる町分コースをいく事にしたのですが、毎度おなじみ、途中で迷ってしまいました。
あれー?おかしいな?と行きつ戻りつ。今いる場所がわからなくなり、途方に暮れるが(笑)とりあえず進みます。
標識を見付けてほっとしたのも束の間、進む先は沢越えでした(笑)
え?ここ降りるの?という坂。こ、怖い!
え?ここ渡るの?という沢。つ、冷たい!(案の定)
落ちてはいない、大丈夫です。ちょっと濡れただけです(え?)
この道は先生がかなり支えとなってくれました。本当にありがたい。増水時には渡れないという道をなんとか乗り越えます。
桃の花かな?優しい淡いピンク色に癒されます。
15:50 道の駅両神温泉薬師の湯に到着。
ここまでの総距離は、1日でな、なんと21㎞!
時間的にも距離的にもここで打ち切りにしたい欲求がマックスです。
温泉あるし、ここでゆっくりしてもう明日にしたいよね。
ベンチに座って休みながら考える。
この先まだ峠が残っているのだ。
どうしよう?
ぽっぽー。
ええい!いったん決めた事だ、行くぞ!と再度歩き出します。
今思うと本当に頑張ったなあ(笑)
段々日が暮れはじめ、舗装道路だけど山の中は寂しい限りです。
バスの最終は17:05。
それに間に合うように必死で歩きます。膝が痛むので、下りはちょっと引きずり気味。もう体も休みたいと言っています。
16:45 バス停「栗尾」到着
間に合った!やった、やったよー!この時の喜びといったら…(間に合わなかったら小鹿野町役場まで戻るかと考えていました)
バス停脇にある丸太に座って心から安堵しました。しばし放心状態に。良かった…。
明日、札所三十一番へはこのバス停からスタートします。
バスに乗るのでやって来た近所の女性としばらくおしゃべりです。全て歩いて巡っている事を話すと
「辺鄙なところでごめんなさいね」と言われました。
いえいえ、
きっとそんなこと、
ありません!
と否定できなかったことが悔しいです(笑)
お友達が群馬に住んでいるそうで、白衣観音がある慈眼寺にも行ったことがあるらしいです。
埼玉で地元話が出来るとは思わなかったな。
やって来たバスで秩父駅まで行き、秩父吉田線に乗り換えて大田バス停まで。
この日は皆野駅から徒歩約10分の所にある「梵の湯」へ行くことにしました。
秩父川端温泉「梵の湯」へはバス停下車徒歩1分くらいです。
梵の湯は重曹泉なのでぬるっとしたお湯です。
美肌の湯と聞いていたので、ずっと入ってみたかった。疲れていたせいかのぼせてしまうほどでしたが、とっても良いお湯でした。
食堂が8時半までだったので、行ったら丁度閉まったところでした。うーん残念。わらじかつ丼が食べたかったのですが。
皆野駅からの時間もあったので、そのまま帰路へつきました。
この日は本当に良く歩きました。とても長い1日でした。
この調子で、ぜひとも明日には結願したい!
電車に揺られながら固く誓うのでありました。
今日も1日お疲れさまでした。
総歩行距離:25㎞ (24,960歩)
使用金額:5,890円
(御朱印300円・御影200円×3=1,500円、お賽銭30円、交通費3,690円、温泉670円【平日19:00以降100円引】)
4日目のルート
使用したマップはこちら。
バス料金。
御影(札所二十六番、二十七番、三十番まで)
秩父江戸巡礼古道の旅〜3日目〜
札所二十番~二十五番、二十八番~二十九番まで。
2016年3月24日(木)
曇りときどきはれ。朝のうちは雨。 最高気温10℃、最低気温2℃
大野原駅へ電車で向かっている途中に、うとうとしていたらいつの間にか雨がぽつぽつと降って来ていました。
参ったなあ。どうしよう?
御朱印帳が濡れる可能性があったのと写真が撮れないため、雨の時は歩くのをやめようかとも考えていました。
仕方ないので秩父駅で降り、来た道を歩き出します。
家まで歩くと10時間かかるみたいなので、しばらく歩いてみようと思いまして(笑)
今日出発する大野原駅まであと少しのところで雨は小降りになり、空を見上げると完全にやんでいました。おおー!やったぞ!
ということで、意気揚々レインコートを仕舞って歩くことにしました。
3日目出発ー!
9:20 大野原駅出発
ボケの花が雨に濡れて寒そうな。
でも、雨粒をまとってとてもきれいです。
こんな景色が見られるなら雨も悪くないですね。
旧秩父橋を通ります。
アニメの舞台、聖地巡礼場所ですね。橋の上では、高校生くらいのグループが写真を撮っていました。雨でもアクティブ。
空に薄日がさして来て、止めないで良かったと実感しました。
9:50 札所二十番法王山(ほうおうさん)岩乃上堂(いわのうえどう)着
岩乃上堂はとても自然豊かなお寺です。
雨に濡れた花達には、生気みたいなものがみなぎっていました。
様々な花が咲いていて、春になったらもっとにぎやかになるのだろうな。手入れはされているけれど、自然に咲いている感じは残っているせいでしょうか。
すごく落ち着きます。
このままここでぼーっとしていたい気分になります。
お堂の中には千羽鶴や吊るし雛があって、大事にされているのがわかります。
あれ、ブレてる(笑)
10:15 札所二十一番要光山(ようこうさん)観音寺(かんのんじ)着
観音寺は道路に面して立つお寺です。公民館みたいな雰囲気がありました。
秩父は杉が多いですね。
この先は、明治巡礼古道と江戸古道長尾根道にわかれているのですが、
雨が降った後だったので雑木林は滑りそうだな。
どうしようか迷ったのですが、明治巡礼古道を行くことにしました。江戸巡礼古道を歩く旅なのですが、初日から滑ったり転んだりしているので(笑)
若干びびってました。
11:00着 札所二十二番華台山(かだいさん)童子堂(わらじどう)着
広い敷地の中で、砂利の上に茅葺の仁王門がぽつりと立っています。
一礼して入っていくと、子供のような仁王様に思わず吹き出してしまいました。かわいらしいです。これが童子堂の名前のいわれとも。
境内を歩いているとパグが寄って来ました。
おお、どうした!と撫でていると、男の子が2人、お母さんに連れられてやって来るのが。ばいばいと手を振ってくれましたよ。
裏からは、新しく建物を建てる音が聞こえてきました。
堂々とした山を背景に、橋がいい感じです。
この後は畑の中を抜けてきつい上り坂が待っています。
聞きしに勝り、き、きつい!
辛さを紛らわそうと思わず傾斜を写真に撮ってしまった、うん、よくわからない(笑)
心臓はバクバク、自分の荒い息遣いが空中に響いていました。
左膝が少し痛んだので、この日はサポーターを付けて歩いていました。随分と楽になったので良かったです。
階段を上って、お堂までふんばります。
クリスマスローズが可憐な花を咲かせていましたよ。
11:30 札所二十三番松風寺(しょうふうさん)音楽寺(おんがくじ)着
やっと着いた(笑)
音楽寺は小鹿坂峠の中腹に位置しており、観音堂の前庭からは秩父市街が一望できます。でも撮り忘れました。
音楽に関する願い事をかなえてくれるお寺として、新人歌手やスター歌手がヒット祈願に来ることで知られるらしいです。
実は膝の痛みがピークで、拝むだけでいっぱいいっぱいでした。
次は、眺めを、楽しみたい…です。
梅林にてお昼休憩です。
曇っていて寒いよー!
止まると一気に冷凍されます。これぞ花冷え。
昨日わびしかったので、おにぎり&スニッカーズ&カロリーメイトが増えました(笑)
寒くても元気がでます。
江戸古道巡礼との合流地点発見です。
この後はけもの道(?)を進みます。
舗装道路を外れても、「巡礼道」の標識が点在しているので安心して進めます。
逆に大通りの方が標識がなかったりするため、マップで見ながら進むと迷ったりしていました(笑)
ここからはほぼ下りです。この先は民家の庭なのでは…不法侵入にならないかな?
とびくびくしながら歩きます。
道が開けると武甲山が見えました。
菜の花と一緒にぱしゃり。晴れたら絶景だろうなあ。
13:25 札所二十四番高智山(こうちさん)法泉寺(ほうせんじ)着
百十六段の石段が待ち受けます。
あ、上がりますよ、上がらないとたどり着かないもの。
一歩一歩のぼっていって、振り返るとすごーい、いい眺めです!
登って来たかいがありました。
じーんと感動しながら、お参りを済ませます。
納経所では、「今日は寒いでしょう」と声を掛けられ「歩いている方があたたかそうね」と言われて確かにと頷いてしまいました。
そのくらい寒かったです。
武甲山やーい。今度行くからね!
ここから札所二十五番までの道、意外とわからなくてあちこち彷徨いました。現在通行不可になっている江戸古道の迂回路が若干わかりにくかったです。
標識も少なかったので、
あれ…?ここかな?と曲がってしばらく行ってから、違うようだと引き返します(笑)
舗装された道から、けもの道への入り口を見つけるのがとても大変でした。
(勝手に曲がるのが原因です)
てくてくと行きつ戻りつ。
里山ののどかな景色を楽しむ余裕もなく進みます。
14:55 札所二十五番岩谷山(いわやさん)久昌寺(きゅうしょうじ)着
やっと着きました。良かった。
喜びもひとしお。そして疲れが吹き飛ぶ景色が目の前に。
水面に映る河津桜です。
まるで鏡のよう。
ここの景色は有名らしく、何度か他のブログでも見た記憶がありました。着いた時は「ここだー!」と思わずガッツポーズ。
緑がいっぱいの時期にまた行きたいです。
札所二十五番の納経所で
「次は二十六番へ行きたいのですが…」
と伝えると、
「二十六番は遠いので、二十九番の方が良いのでは?」
と言われ、地図をもらいました。
なるほど。明日は影森駅からなので今日は浦山口駅に近い2ヶ所を巡った方が良いかもしれないな。ということで二十九番へ行くことにしました。
石灰採掘の跡が見える方角の武甲山。
ここは桜が咲いたら絶景ポイントですよ♬
15:45 札所二十九番笹戸山(ささとさん)長泉院(ちょうせんいん)着
枝垂桜が有名な長泉院。
まだ咲いておらず…残念。
整備された庭園がとてもきれいで、境内をあちこち歩き回りました。
枯山水。
見られるとは思っていなかったのでびっくり。
いい味出しているなあ。
お寺の前でマップを広げて方向確認をしていると、
通りかかったおじさんが「どこへ行くんだい?」と声を掛けてくれました。札所二十八番へ行きたいと伝えると、マップを見ながら丁寧に教えてくれました。
意外とわかりにくかったの嬉しいかぎりです。
秩父の人は本当に親切だなあ。改めて実感しました。
橋の手前の道路では、子どもたちが「ばいばーい」と手を振ってくれました。
これだけで元気が出るのです。
よし、あとちょっと。踏ん張ろう。
少し山に入るとすっと寒くなります。
お馴染みの杉林の登り坂です。
暑いときにはこれがいいな。
ここのカフェは人気みたいですね。
次に行くときは絶対立ち寄りたいポイントです。
サトウキビシロップをかけて食べるかき氷&コーヒー、たまりません!クオリティ高いなあ。
16:25 札所二十八番石龍山(せきりゅうさん)橋立堂(はしだてどう)着
ここもまた、石段でした。
見上げながら一段ずつ登ります。この橋立堂は交通安全祈願ができるみたいです。
納経所の脇には橋立鍾乳洞の入り口が併設されており、入ってみたかったのですが今回は時間ぎりぎりで閉まるところだったので断念しました。
今日はここで打ち止めです。
16:50 浦山口駅着。
隣の影森駅が終点です。
なるほど、それでマップでは札所二十六番へ行けとなっていたようで、納得。なるべく江戸巡礼古道を歩きたいので、ショートカットには要注意しなければ。
歩いていると、その地に愛着がわくというか、とても親近感がわきます。
電車に揺られながら写真を確認し、心の奥があたたかいもので満たされているのを感じました。
巡礼とは、なんのために歩くのか。
なんとなくわかった気がした3日目でした。
総歩行距離:16.8㎞(16,846歩)
使用金額:7,610円
(御朱印:300円・御影200円×9=4,500円、お賽銭90円、交通費3,020円)
3日目のルート
使用したマップはこちら。
御影(札所二十番~二十五番、二十八万~二十九番まで)
秩父江戸巡礼古道の旅〜2日目〜
札所九番~札所十九番まで。
2016年3月23日(水)曇りときどきはれ。最高気温16℃、最低気温2℃。
この日は横瀬駅から出発するはずだったのですが、
電車を間違えて御花畑駅で降りてしまいました(笑)
寝ぼけてましたね。おっちょこちょいです。
ふむ、どうしようか?
ということで、江戸巡礼古道から少し外れることになりますが、近くの札所十三番から巡ることにしました。
2日目のスタートです。先が思いやられる(笑)
8:15 札所十三番旗下山(きかざん)慈眼寺(じげんじ)着
すぐ隣に幼稚園(保育園?)があるお寺です。
子ども達が登園しているのを見てほっこり。元気いっぱいです。
お参りしようとすると、「直ぐにお堂をあけますね」と感じの良い方が準備をしてくれました。ありがとうございます!
白梅がきれいです。
駅のすぐそばにあるので、巡礼じゃなくても気軽にお参りできそうです。
霜が降りたのかな?
露に濡れた葉を見付けました。きれい。夜はとても冷え込むのと、この日は風もあったので実際の気温よりも寒く感じました。
この後はどう巡ろうか、としばし考えたのですが、
ここはやはり昨日納経できなかった九番へ向かおう。ということで、横瀬駅から再出発です。
9:00 横瀬駅着
ここから再スタートです。
実は前日、温泉でのんびりしてたら電車に乗り遅れまして。きちんと計画立てないとな、ひしひしと感じてます。
まあ、のんびり行きましょう♬(おーい!)
9:15 札所九番明星山(みょうじょうさん)明智寺(あけちじ)着
無事御朱印もらえました。やったぞ。
「ご本尊および堂内は撮影禁止です」という張り札に目をやり、あわてて頭を下げます。そうですよね。なんでもかんでも撮影したくなってしまうけど、ルールはきちんと守りましょう。
何のために巡るのか?改めて考え直しました。
うん、よく見ておかないと。
札所十番へ向かう道でにゃんこ発見。
すごい警戒してるぞーという顔がかわいいです。
ちょいと横を失礼いたします。
階段を降りると左足がギシギシ。
階段を降りたりすると、ひざに違和感があって時々ずきっとしました。2日目にして早くも体にガタがくるとは…早すぎる(笑)
故障注意報です。
なるべく膝に負担をかけないように歩けば大丈夫。金剛杖の先生がいてくれて本当によかったです。心強い味方です。
面白い田んぼの飾りつけ。
賑やかな感じがいいですね。手作りな感じがたまらないです。元気をもらいました。
10:00 札所十番万松山(ばんしょうさん)大慈寺(だいじじ)着
巡っている方が他にもいたので(ちょっとうれしい)、
少し遅れてからお参りします。
沈丁花のいい香りがあたりに漂っていました。
高校生か大学生の5、6人のグループが写真を撮りながら境内を歩いているのに、ふと気付きました。
ほう、若い子が巡礼とは、なかなか乙だな。
でもこのお寺だけかしら。なんだろう?
調べてみたら、秩父が舞台になったアニメの聖地巡りみたいでした。
この時はまだ全然知らなかったので、可愛らしいなあと眺めていたのですがとても人気があるみたいですね。
この後も何度か巡礼している子を見かけました。
バスに乗った時も、旧秩父橋にさしかかる前の案内放送の声が女の子の声に変わったので不思議に思っていたのですが、「これだったのか~」と納得。
世代を超えて色々なファンが集まる、秩父すごいです!
札所十一番への道は尾根道です。
入り口は民家の庭みたいなところを通って登り始めました。落ち葉で滑るぞ。
あ、そういえば膝痛かったんだ、やばい(笑)
ずるずると滑るとそんな感じになりました。でも引き返すなんてもっての外。
なので、休憩を取りながらゆっくりと歩くことにしました。
尾根をしばらく歩くと、景色が一気にひらけました。おー!いい眺めです。気持ち良いなあ。
田んぼには文字が書いてあるのかな?
登るよりも降りるほうが膝にくるのでご注意を。
先生も一緒に「やっほー!」
神社前で降りようとしたら、足を滑らせてしりもちを着いてしまいました。
び、びっくりした。どっと汗が(笑)
咄嗟に鳥居を掴んでいたので怪我はなかったので良かったです。鳥居のおかけですね、ありがとうございました。
とても静かな場所で、お稲荷さんはひっそりとした佇まいでした。
ぺこりとお礼もかねて一礼します。
10:55 札所十一番南国山(なんこくさん)常楽寺(じょうらくじ)着
尾根伝いに降りてすぐの所にあるお寺です。
病気平癒・長寿祈願の本尊として信仰されているようです。やわらかい雰囲気のおじ様が御朱印を書いてくれました。ありがとうございます。
大通りを渡り、路地裏へ。どことなく懐かしい雰囲気が残る道です。人々の生活している音がそこかしこから聞こえて来ます。
こういう雰囲気もまたいいなあ。小さくスキップしながら進みます。
11:30 札所十二番仏道山(ぶつどうざん)野坂寺(のざかじ)着
梅が満開でとても綺麗です。
境内は広かったのですが、隅々まで手入れされていて気持ちの良いお寺でした。シートを被せた器があちこちに置かれていたのが気になったのですが、蓮の花かな?
穏やかなお顔です。
お寺の裏手は、芝桜の名所「羊山公園」です。
4月中旬~5月下旬には約40万株が花が咲くそうな。
小さな花が一面に咲く景色、是非見たい!と芝桜の時期にまた出かけてみました。
ただ、この時期とても混雑するそうで…(やはり)
この時に納経所で聞いた話では、ナビに羊山公園が表示されない人もいたみたいで、札所の駐車場に停める人もいたそうな。
カーナビへの住所入力は「秩父市大宮6360」です♪
確かに、はじめて行く場所だと迷うことも多いからなあ。
ということで、おすすめはコトコトと電車に揺られる旅♬
緩やかに流れる景色を眺めるのも、良い思い出になります。www.chichibu-railway.co.jp
呑龍さまは群馬にもあるので親近感がわきます。
山門の中央にいるのは「預かり観音」さま。
怒り、病気、煩いを預かってくれるそうです。この御姿に驚いたのもあってか、野坂寺はとても印象に残りました。
12:20 札所十五番母巣山(ははそざん)少林山(しょうりんじ)着
時期にはちょっと早かったので、牡丹はまだ芽が出たばかりでした。
枝垂桜や牡丹がきれいに咲くのかな。
境内が工事中だったので残念。
12:40 秩父神社着
順路沿いにあったのでちょっと寄り道です。
絵馬のイラスト上手で思わずパシャリ。かわいい。
この気持ちとってもわかる!
13:15 札所十四番長岳山(ちょうがくさん)今宮坊(いまみやぼう)着
今宮坊に着く前に、すぐ近くにある今宮神社に間違えて入ってしまいました(笑)
どうして神社なのだろう?と不思議に思いながら参拝し(なぜ気付かない!)
御朱印帳を出すと(おーい!)
「ちょっと拝見しますね…ああ、ここではないですよ」
と丁寧に教えてくださりました。
ご、ごめんなさい!失礼いたしました。
お恥ずかしい。おかしいなあとは思ったのです(言い訳…)
せっかくなのでお参りして行きました。
樹齢1,000年の竜神木があり、縁結びのご利益もあるそうな。
ハプニング的な寄り道でしたがご縁感謝です。
その後に今宮坊を訪れて手を合わせました。静かなお寺でした。
14:25 札所十六番無量山(むりょうざん)西光寺(さいこうじ)着
とても見どころたくさんのお寺です。
枝垂桜はほとんど咲いていなかったのですが、時期になるとすごくきれいだろうな。また訪れたいです。
四国八十八か所の諸仏を安置する回廊堂。
西光寺の札所は、秩父札所最古の構造だそうです。
昔の木の札を打った跡があり、歴史を感じました。
草葺屋根の珍しいお堂には、酒樽大黒天さま。
この酒樽には、1日3合飲んでも30年は飲めるお酒が入るそうです。なんだか、とてもいい気持になりました(笑)
酒樽大黒天さまに祈願してお堂に名刺を貼っておくと、お金が倍になるとのこと。すごい!いっぱい名刺が挟んでありました。
御影石の足型です。
四国八十八カ所の砂が埋めてあるそうで、これを踏むと四国霊場をお参りした功徳があるとも。もちろん踏みますぜ。
14:25 札所十七番実正山(じつしょうさん)定林寺(じょうりんじ)着
このお寺でも高校生くらいの女の子が聖地巡礼をしている姿を見かけました。
とても柔らかい雰囲気の小さなお寺です。
聖地巡り、いいなあ。
カメラのフィルム入れに入った小さなお人形を貰いました。とても細工が細かいです。器用だなあと関心しきり。
ありがとうございます。大事にします!
近くで休憩がてらお昼に。
この日は寒かったのと、おにぎりが1個だったので(?)わびしいなあ、と切なくなってしまいました。ウィダーも付いているのに(?)贅沢な悩みですよね。
よし、次はカロリーメイトも付けよう!(え?)
気を取り直して、あと半日踏ん張ります(笑)
細い道に入っててくてくと歩いていると、キャッチボールをしている二人のおじ様に出会いました。
「どっから来たん?」
「歩いてるんか?」
「そりゃあご苦労さまー」
と言葉を掛けていただきました。話好きのおじ様たちは、道順やこれからの札所について色々と教えてくださいました。とてもありがたい!
歩く速度や今までの過程を話すと、
「あと2日から3日くらいかかるかな?」
と。いやあ、どうっすかね?順調に行けば嬉しいのですが、方向音痴でハプニング起こすので(笑)
次の十八番札所には、奥様と知り合いがいるそうな。
キャッチボールをしていたことは内緒にしてくれと茶目っ気たっぷりでした。お礼を述べて札所へ。
15:25 札所十八番白道山(はくどうさん)神門寺(ごうどじ)着
小さなお寺に優しい笑顔の女性がいらっしゃいました。
先ほどの話をすると、ころころと笑っておられて。良いご夫婦だなあとしみじみ。
丁寧にお礼を述べて、次へ向かいます。
16:00 札所十九番飛淵山(ひえんさん)龍石寺(りゅうせきじ)着
ぽつんと立つお寺です。生憎のお天気のせいか、ちょっとだけ寂しい印象が残りました。
裏手からは団地に住む子どもの声が聞こえて来たので、普段は賑わっているのかも。
16:20 宗福寺に寄り道
駅までの帰り道にあったので寄ってみたら、かえるのお寺でした。
最後尾のかえるが茶目っ気たっぷりでたまりません(笑)
かえる好きにはおすすめです。
個人的にもとても好みの感じだったのでまた行きたいな。
夏には蓮や緑で素敵な雰囲気なるようですよ。蓮池もあるみたいで楽しみですね。
16:40 大野原駅着
少し早めに着いたのですが、今日は帰ってゆっくりすることに。
この日は1日風が強くとても寒かったです。
歩いているのに体があたたかくならずに、パーカーの上にもう1枚上着がないとぶるぶる震えてしまいました。
天気予報では、明日からはさらに寒気が入り込むそうな。あったかい格好で風邪ひかないようにしないと。
1日良く歩いたぞー、お疲れさまでした!
総歩行距離:16.1㎞(20,085歩)
使用金額:7,980円
(御朱印300円・御影200円×10=5,000円、お賽銭100円、交通費2,880円)
2日目のルート。
使用したマップはこちら。
御影(札所九番~二十番まで)