旅に出よう! 東北一周旅行~奥入瀬渓流・八甲田山・酸ヶ湯温泉編~
6月3日(東北一周旅行7日目) はれ/くもり・21℃
➡八戸市内泊
十和田湖東岸の子ノ口から焼山まで14㎞にわたって続く、国指定の特別名勝及び天然記念物。水の透明度がきわめて高いことに加えて、希少なコケ類が生い茂っていることも特徴。国立公園(特定保護地域区)内のため、動植物を採取したり持ち去ったりすることは禁じられている。 ~るるぶより
奥入瀬渓流~子ノ口 - 十和田湖散策マップ |十和田湖国立公園協会
14㎞の大自然の中にビューポイントがいくつも含まれています。そんな奥入瀬を楽しむ方法は3通り。
①トレッキング(歩き)
②バスor車
③サイクリング
ガイドブックなどにはバス+徒歩のコース(約3時間)が紹介されたりしていますが、歩いている人が圧倒的に多い気がします。友人や知人に聞いてみても、行ったことがある人は皆歩いたそうです。
全長14㎞だと4時間~5時間くらいでしょうか。
トレッキングコースは遊歩道が整備されていて歩きやすいのと、見どころをきちんと押さえられるのが魅力です。
バスだとどうしても飛ばしてしまう箇所が出るし、サイクリングだと自転車を降りて、遊歩道を歩いてまた戻って来るという二度手間になってしまいます。
じゃあ、歩きてきたの?となりますが、ここはあえて自転車で巡る事にしました(笑)
奥入瀬渓流館に車を停め、レンタサイクルを申し込みます。
普通自転車:4時間以内1,000円(延長30分につき300円)
電動アシスト自転車:4時間以内1,500円(延長30分につき300円)
電動アシストってなんだ?必要あるのかな?そんなことを考えているので、もちろん普通の自転車を借りました。その時はそう思いましたが、はっきり言うとあるとかなり便利です。
基本的なルートは「焼山口➡子ノ口」(十和田湖方面)ですが、川の流れは子ノ口➡焼山口なのです。つまり、十和田湖目指して自転車をこぐ。つまり、標高差200mの14㎞の登りを、延々と自転車で走るという事になります。
レンタサイクルの申し込み時に説明がありましたが、「全然大丈夫ですよ!」なんて軽く笑い飛ばしてしまいました。自転車熱が高くなっている事もあり、ロードサイクル欲しいなあ、なんて思っていた所だったのです。
なので、自転車で巡りたいと(笑)そんな安易な発想で走り始めました。
寄り道しなければ往復約2時間、寄り道すれば行きだけで3時間かかるとの事。
木漏れ日が差し込む中を軽快にスタート。
風がとても心地よい!むしろ寒いくらいなので、羽織るものを一枚持って行った方が良いと思います。
紫明渓(しめいけい)と黄瀬(おうせ)を飛ばして、三乱の流れ(さみだれのながれ)です。
皆が足を止める絶景ポイント。
シャッタースピードが早いので、流れに迫力が出ていない…。まあ、これはこれで良しとしよう。
14㎞自転車で走って感じたのは、景色はとても綺麗で、水辺は心地よいけれど、皆同じに見えてしまうという事。もっと見る目を磨かないとですね。
石ケ戸休憩所には、大型バスが数台停まっていました。トイレは数カ所にありますが、大きな休憩所はここだけです。
(ここでもレンタサイクルを申し込むことが出来ます)
観光客で賑わっていましたよ。
2本のカツラの木に寄りかかる巨大な一枚岩。
個人的には、流れがゆっくりの場所の方が好きです。日差しが透き通った水に差し込んで、陰陽がくっきり映し出される。こんな景色があったのかと感嘆してしまいます。
石ケ戸の瀬
この辺りから急流が多くなります。そして坂道も多くなります。
空気がおいしい!天気も良かったのでとても気持ちが良いです。
自転車だと景色が流れるのが早いです。
自分にはやはり歩きが向いていると感じました。坂では自転車を降りて押して歩いたりもしたので、やはりトレッキングがおすすめですね。帰りは下り坂なので、こがなくて良いので楽チンなのですが。
阿修羅の流れ
奥入瀬渓流で一番のビューポイント、阿修羅の流れです。ポスターなどでもよく登場します。荒々しく流れる水がまるで生き物みたいに流動的です。見ていて飽きない絶景スポットかな。
万緑の中を流れる水。うーん、自分の撮る写真がみな似ていて、あまり違いがわからない気がします。こらこら(笑)
飛金の流れ
木漏れ日が景観をいっそう輝かせています。
天然のスポットライト。
雲井の滝
この辺りからは滝がたくさん出てきます。十和田湖に近い滝は場所によっては歩きでないとみられない所もあります。
自転車も登りのラストスパートなので、スルーしてしまう場所もあり。
白糸の滝
玉簾の滝
銚子大滝が見えてきました。
銚子大滝は奥入瀬渓流の本流唯一の滝で、幅約20m、落差約7m。ナイアガラ瀑布に似ているため、ジャパニーズ・スモール・ナイアガラとも呼ばれているそうです。
ずいぶんと縮小されたナイアガラですね。
近くで見ると迫力ありました。マイナスイオンいっぱいです。
十和田湖から流れる奥入瀬の入り口です。とても透明度高いです。
十和田湖は遊覧船もあります。ちょうど出発した遊覧船と、一緒に頑張ってくれた自転車をぱしゃり。ありがとう、帰りもよろしくね。
徐々に曇って来てしまいました。風が強いですが、帰りは追い風です。嬉しい。寄り道しながらだったので、行きだけで約3時間かかりました。
帰りはものすごく楽でした。ほぼこがないで、坂を下るだけ。
レンタサイクルの時間30分前にアラームをセットしておいたのですが、自転車を借りた奥入瀬渓流館に着くとちょうど鳴りました。帰りは1時間かからずに戻って来たようです。
レンタサイクルで巡る事ってほとんどないので楽しかったです。ありがとうございました。
さて、次は八甲田山へ。
車で約1時間。八甲田ロープウェイ山麓駅へ到着。ツアーのバスが前を登って行ったので、混んでいるかな?と思いましたが、大丈夫でした。
途中ガスが出てきたり、雨がぱらぱらと降ったりしましたが着いた時には青空が見えていました。
八甲田ロープウェイ
運行時間:3月~11月上旬:9:00~16:20 11月中旬~2月:9:00~15:40 15分~20分間隔で運行
料金:中学生以上・片道1,180円、往復1,850円 小学生・片道570円、往復870円 小学校入学前・無料
駐車場:無料350台
約10分で頂上公園駅へ。
八甲田遊歩道(ゴードライン)を歩きたいと思っていたのですが、聞いてみるとまだ雪があって難しいのでは?という答えが。えー…ショック。
確かに風はすごく強くて寒い!とりあえず外へ向かうと、スーツ姿の女性が行くとのことなのでご一緒させて頂きました。地元のガイドさんだそうです。この日の翌日にツアーで訪れるそうで、下見に来たらしいです。なんと!寒くないのですか!?とお聞きしたところ全く大丈夫だそう。
さくさく歩いていきます。自分はちょい山装備だったので呆気にとられました。
ちょっと雲がかかっているけど良い景色。
30分コースと1時間コースがあります。
まだまだ雪がたくさん残っていました。滑ることなくサクサク歩いています。すごい。青森の方はやはり足腰が丈夫ですね。彼女の旦那さんは県外の方みたいで、やはり驚かれたそうですよ。
自分は1時間コースを歩くので、彼女とは途中でお別れです。ありがとうございました。
薮の中を進みます。遊歩道が整備されているので、全く問題なく歩けます。
晴れてきた~!赤倉岳と井戸岳でしょうか?
本当は山登って帰りに酸ヶ湯温泉に行きたかったのですが、時間が合わず今回は断念。山の天気は変わりやすいと言いますが、1時間ほど前にロープウェイに乗った方はガスで全く何も見えなかったそうです。良かったです。
高山植物展望台からの景色。
ショウジョウバカマが咲いていました。可憐です。
雪の上をザクザク。ザラメ雪で足跡がたくさんあったので歩きやすかったです。
うわ、びっくりした!!ど、どちらさんで??
ヤマナメクジというらしい。手のひらと同じ10㎝くらい。大きかったです!驚かせてごめんよ。
田茂萢(たもやち)という湿原。少し時期が早かったですね。後で売店で聞いてみると雪解け後2週間くらいで一面緑になるそうですよ。
ロープウェイ山頂公園駅に到着。1時間かからなかったです。
雲の隙間から光が地上に注ぐ光景にうっとり。右奥に見えるのが岩木山です。
ロープウェイに乗って戻ります。やっと岩木山の姿を見ることが出来ました。感動です。9月~10月は時間を延長して星空と夜景が見られるようですね。
樹氷も見てみたいし、また来ます!
帰りは車で約15分の所にある酸ヶ湯(すかゆ)温泉へ。
酸ヶ湯温泉といえば千人風呂、総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」は初めて見る者を驚かせます。160畳もの浴室には、熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など4つの源泉の異なる浴槽があります。~酸ヶ湯温泉webサイトより
入ってみたかったのですが、今回は女性風呂「玉の湯」へ。聞きしに勝る良い温泉でした。お風呂の雰囲気もまたしかり。長湯をしてしまいましたが湯あたりすることもなく、ぽかぽかになりました。湯治部もあるみたいなので、今度は泊りで行きたいです。元はそんなに温泉好きではなかったのですが、今回の旅ですっかり温泉好きになってしまいました。もうたまらんです。
【酸ヶ湯】
アクセス:JR青森駅よりJRバス十和田湖行きで約1時間、酸ヶ湯温泉前下車
日帰り入浴
入浴料金:大人(中学生以上大人) 600円、小学生以下300円
時間:7:00~17:30 女性専用時間:8:00~9:00
明日は八食センターへ行くぞ!