寝ながら「ふむふむ」

行ってふむふむ。聞いてふむふむ。なワールドを探っちゃう。相棒はNikonD5500。

旅に出よう! 東北一周旅行~霊場恐山・大間崎・願掛岩・仏ヶ浦編~

6月2日(東北一周旅行6日目) はれ・17℃

 

霊場恐山青森県➡大間崎青森県

➡願掛岩青森県➡仏ヶ浦青森県

八戸市内泊

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やってきました霊場恐山」

弘前市内から車で約3時間。山の中腹辺りから硫黄の匂いが漂いはじめます。

恐山と聞くと、あちらこちらに地獄が広がっているちょっと怖いイメージですが、三途の川に着いてビックリ。

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ものすごく綺麗な透き通った湖に、ハマナスの花が咲いています。

ここは、天国??しばし景色に見とれてしまいました。南国と言われても頷いてしまいそうです。

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あの世への入り口とは、こんなに美しいものなのかしら?

 

「三途の川」に掛かる太鼓橋。

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奪衣婆(だつえば)と奪衣爺(けんえおう)が建っています。

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三途の川で死者の衣類をはぎ取るというあれ。奪衣婆がはぎ取った服を奪衣爺が衣領樹(えりょうじゅ)という木に掛けて、そのしだれ具合で罪が決まるらしいです。

ほうほう、知りませんでした。

 

橋を渡り、恐山にむかいます。

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【恐山】

住所:青森県むつ市田名部字宇曾利山3‐2

アクセス:JR大湊駅より車で約30分・下北駅から恐山行き直通バスで43分

駐車場:有

開山期間:毎年5月1日~10月末日

開門時間:6:00~18:00

料金:500円、小・中学生200円

恐山は、今をさかのぼること千百余年前、貞観4年(862年)に、天台宗の慈覚大師により霊山として開山されたと伝えられています。
別名「宇曽利山」とも呼ばれている恐山は、高野山比叡山と並び、日本三大霊山に数えられています。
その山を形成しているのは、宇曽利山湖を取り囲むようにそびえる、鶏頭・地蔵・剣・大尽・小尽・北国・屏風・釜臥と呼ばれる8つの外輪山。その姿は蓮華八葉(れんげはちよう)の姿を表すと言われています。
ところどころ硫黄泉が湧出し、亜硫酸ガスで岩肌が焼けて、この世の風景とは思えないような幻想的な地形に、ある者は地獄を想い、ある者は極楽を想う、その不思議な想いに浸ってしまうのです。 

www.aptinet.jp

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山門の前に積まれた石。風車がカラカラと回っていました。

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四十八燈が並ぶ中を地蔵殿へ向かいます。お昼少し前でしたがとても広く、静かです。

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地蔵殿。 

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この地蔵殿の脇を進むと、奥の院へと続く道があります。

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とても眺めが良いです。辺りが一望できます。

 

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奥の院不動明王です。

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恐山にはあちこちから火山性のガスが噴出しているので、山全体に硫黄の香が漂っています。間近で観察していたので、最後の方は若干体がだるかったです。

あの世にいかないように気を付けなければ(笑)

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シュ~と吹き出すガス。あちこちに点在する地獄。

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自覚大師堂

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お地蔵さまもたくさん見られました。売店には最後に寄りましたが、風車や草履などお供えするものも販売されていました。

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賽の河原には積まれた石があちこちに見られます。

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賽の河原で石を積むのは、幼くして亡くなった子供です。

父や母に会いたい一心で石を積みますが、塔が完成に近づくと鬼が現れそれを崩してしまいます。その幼子に地蔵尊が手を差し伸べるそうです。

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「人はみなそれぞれ悲しき過去を持ち 賽の河原に小石積みたり」

 

手を差し伸べる地蔵尊

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境内の一番西の奥にある八角円堂

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死者が降りてくる場所と言われ、内部には亡くなった方の為の衣類などが収められています。カラスが中に入らないようにドアが閉められていましたが、不思議と怖い感じはしませんでした。

 

血の池地獄。地獄…?

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地獄の先には天国、極楽浜が広がっています。

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本当に不思議な場所ですね。目前に広がる湖は宇曾利湖(うそりこ)です。

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宇曾利湖(うそりこ)を中心に八峰が巡っており、その形が花開く八葉の水連にたとえられます。 

 

胎内くぐりの道です。空の青と赤や黄の石が見た事ない光景を作り出していました。

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重罪地獄。一体どんな地獄なのでしょう。

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五智山展望台

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5分くらい登ると、全体を見下ろせる展望台がありました。

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延命地蔵

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はし塚。お箸の供養みたいです。いっぱい建っていたので何かと思いました。

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恐山の境内には4つの温泉があります。(料金は入山料に含まれています)

すべて源泉かけ流しなので、硫黄の香がとても強いです。女湯をのぞいてみましたが、入っている方がいらっしゃいました。

まさか霊場で温泉に入れるとは思わなかったのでびっくりです。

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寺務所に寄って御朱印を頂くことに。

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寺務所の先は宿坊になっています。

宿坊「吉祥閣」宿泊料:一人12,000円(一泊二食付)

霧に包まれた朝の神秘的な風景を見てみたいので、泊まってみたいですね。

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六大地蔵に旅の無事を願います。

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恐山では、恐山大祭(7月20日~24日)と秋詣り(10月上旬の3連休)にイタコの口寄せが行われています。

私は興味がないのでなんとも言えませんが、様々な体験が出来るようです。

www.another-tokyo.com

 

さて、次はマグロの一本釣りでおなじみの大間崎」へ。

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このモニュメント、面白すぎます。マグロと漁師さん(の腕)が拮抗している場面でしょうか(笑)

「よし、一本釣ってやるぜ!」

「お前なんかに釣られねーよ!」

みたいな掛け合いですかね。※意味のない想像です。

 

本州最北端の地は、か、風が強い!飛ばされる!

津軽海峡をはさんで函館市汐首岬までの距離はわずか17.5㎞。思った以上に短いです。

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本州最北端・大間町の観光情報|大間わいどアップ! : お勧め観光ルート

 

この建物はお土産処かと思いきや、観光案内所です。

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中にはマグロが。

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カモメが強風の中を飛んでいました。流されていました。奥に見えるのは北海道かな?海は静かなのですが、暴風。

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ここへ来たらやっぱりマグロですね。

ということで、マグロのお刺身を頂き、お土産に中トロを発送しました。いやあ、高かった(笑)単品ではこの旅一番のお値段じゃないでしょうか。でも、とても美味しかったそうなので、良かった良かった。

tabelog.com

漁師のおばちゃんと話をしたのですが、車で東北をめぐっていて、これから仏ヶ浦に行きたいと告げると、

「こんな時間じゃあ、駄目よ。あと2時間早かったらおススメ出来るけど。襲われちゃうかもしれないじゃない」

「あはは、大丈夫ですよ。襲う人なんていませんから(笑)」

「人じゃなくて、(大真面目)」

え…?クマ、熊?クマかよ!(笑)は、恥ずかしい(笑) 

結局眺めを見るだけということで通り過ぎることにしました。

 

近くの漁業を散策。

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格好良いです!乗って釣りに行ってみたいなあ。

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カモメが悠々と飛んでいました。上から見る景色はどんなのでしょう。

 

願掛岩。通りかかったので、ちょっと寄ってみることに。

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恋の成就を願うパワースポット(らしいです)。

二つの巨大な岩が、見方によっては男女が抱き合うように見えることから、地元では古くから信仰の対象になっている。
縁結びの岩としてはもちろん、山や里の豊かな実りと、海の幸を運んでくれる神々への感謝をあらわす祈願所なのだ。別名「鍵掛岩」とも呼ばれ、鍵に願いをかけて、誓いを固いものにする、というスポットもあり。

願掛岩

写真の撮り方が下手で全くわかりませんが(すみません)男岩と女岩が海から突き出しているみたいです。こんなに綺麗な景観だったのですね。

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出典:「ぐるりんしもきた」より

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縁結び成就の鍵棚。どこかでやった記憶がありますが(笑)

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潮風をあびて錆びている鍵が多かったです。

 

クマ出没注意の「仏ヶ浦」へ。

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写真は向かう途中にある仏ヶ浦駐車場からの光景。

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駐車スペースと展望台があります。

ここからさらに車で20分ほど行くと、仏ヶ浦の下まで降りられる駐車場があり、15分ほど歩いて海岸に降りられるようになっています。遊覧船も出ているみたいですよ。

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出典:仏ヶ浦について|仏ヶ浦ゆき観光船・遊覧船 / 佐井定期観光(株)

透明度が高く、海がとてもきれいです。

時間があったら是非行きたいところですが、大間崎を出たのが2時過ぎで、仏ヶ浦に着いたのは4時近かったので、さすがにやめました。(遊覧船最終便15:00のようです)

クマ注意の看板と、「これはマズイ」と直感する雰囲気。夕刻の山道は怖いです。展望台のある駐車場では一組の観光客と一緒になりましたが、気付いたらまわりには人っ子一人おらず。え…?これは、どうしようかと。

漁師のおばちゃんに習った通り、内回りルートで戻ることにしました。

 

途中、雲の切れ間から太陽がのぞき海を照らす幻想的な光景が。

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はい、さくさく戻りましょう。

運転モードに切り替えていると、なんとデカいものが道の端に!!

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出典:特別天然記念物カモシカを見つけたときのお願い | 渋川市

どどーんとカモシカでした!ビックリした…。カメラを手に取る前にそそくさと森に入っていってしまいました。自然がゆたかだな、なんて思っていると。

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出典:【もふもふ】オコジョがかわいすぎる件【白い天使】 - NAVER まとめ

え!?オコジョだ!はじめて見ました。こちらはひょいっと頭だけ出したかと思うと、さっと引っ込んでしまいました。か、可愛いです。

なんだ、この一帯は?動物たちの宝庫ではないか。なんて思っていると、

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最後は猿でした(笑)こちらは団体。カメラを構える前にささっといなくなってしまいました。

このルートの間に3種類に会うという奇跡。会いたい方は夕方に通ってみてはいかがでしょうか。※もっと大きいのが出る可能性も否定できないのでご注意を。

 

この日はほぼ一日ドライブでしたが、下北半島を満喫できました。

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下北半島の夕暮れ。この日の日没時間は19時03分。空がすごくきれいで車を停めてしばし見入っていました。

 

東北はまっすぐな道が多いのでとても走りやすいです。いつの間にか速度が出ていることも多々あります。そこで、一つだけ自分に課した事があります。

それは、決して追い越しをしない事です

地元の方は軽トラックやゆっくり運転の方も多いです。でも、その地域内で運転をしている為、途中で道を曲がったり、実際はそれほど長くは一緒にはなりません。

はじめの内はイライラしてしまい、無理な追い越しをしてしまったこともあります。でも、そんなに急ぐ旅なのか?誰かに怖い思いをさせてはいないか?と改めて問いかけてみました。

無茶な運転をすれば、地元の方に外部の旅行者は運転があらくて危ないと、良くないイメージを持たれてしまいます。一緒に走れば、見えなかった景色が見えることも多々あります。ゆとりをもって運転する事は、なにより自分の安全にもつながります。

重版出来の「運をためる」ではありませんが、そのおかげかその後天気にも恵まれ、良い旅が出来ました。小さなことですが、とても大事な事です。

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青森の星空。北斗七星に流れ星です。私の技術ではこれが精いっぱい!

実際は本当に素敵な星空で、見ているだけで胸がいっぱいになりました。

 

この日は帰り道に八甲温泉に寄って温まりました。

onsen.nifty.com

 

明日は奥入瀬渓流八甲田山だ!

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