旅に出よう! 東北一周旅行~霊場恐山・大間崎・願掛岩・仏ヶ浦編~
6月2日(東北一周旅行6日目) はれ・17℃
➡八戸市内泊
やってきました「霊場恐山」。
弘前市内から車で約3時間。山の中腹辺りから硫黄の匂いが漂いはじめます。
恐山と聞くと、あちらこちらに地獄が広がっているちょっと怖いイメージですが、三途の川に着いてビックリ。
ものすごく綺麗な透き通った湖に、ハマナスの花が咲いています。
ここは、天国??しばし景色に見とれてしまいました。南国と言われても頷いてしまいそうです。
あの世への入り口とは、こんなに美しいものなのかしら?
「三途の川」に掛かる太鼓橋。
奪衣婆(だつえば)と奪衣爺(けんえおう)が建っています。
三途の川で死者の衣類をはぎ取るというあれ。奪衣婆がはぎ取った服を奪衣爺が衣領樹(えりょうじゅ)という木に掛けて、そのしだれ具合で罪が決まるらしいです。
ほうほう、知りませんでした。
橋を渡り、恐山にむかいます。
【恐山】
アクセス:JR大湊駅より車で約30分・下北駅から恐山行き直通バスで43分
駐車場:有
開山期間:毎年5月1日~10月末日
開門時間:6:00~18:00
料金:500円、小・中学生200円
山門の前に積まれた石。風車がカラカラと回っていました。
四十八燈が並ぶ中を地蔵殿へ向かいます。お昼少し前でしたがとても広く、静かです。
地蔵殿。
この地蔵殿の脇を進むと、奥の院へと続く道があります。
とても眺めが良いです。辺りが一望できます。
恐山にはあちこちから火山性のガスが噴出しているので、山全体に硫黄の香が漂っています。間近で観察していたので、最後の方は若干体がだるかったです。
あの世にいかないように気を付けなければ(笑)
シュ~と吹き出すガス。あちこちに点在する地獄。
自覚大師堂。
お地蔵さまもたくさん見られました。売店には最後に寄りましたが、風車や草履などお供えするものも販売されていました。
賽の河原には積まれた石があちこちに見られます。
賽の河原で石を積むのは、幼くして亡くなった子供です。
父や母に会いたい一心で石を積みますが、塔が完成に近づくと鬼が現れそれを崩してしまいます。その幼子に地蔵尊が手を差し伸べるそうです。
「人はみなそれぞれ悲しき過去を持ち 賽の河原に小石積みたり」
手を差し伸べる地蔵尊。
境内の一番西の奥にある八角円堂。
死者が降りてくる場所と言われ、内部には亡くなった方の為の衣類などが収められています。カラスが中に入らないようにドアが閉められていましたが、不思議と怖い感じはしませんでした。
血の池地獄。地獄…?
地獄の先には天国、極楽浜が広がっています。
本当に不思議な場所ですね。目前に広がる湖は宇曾利湖(うそりこ)です。
宇曾利湖(うそりこ)を中心に八峰が巡っており、その形が花開く八葉の水連にたとえられます。
胎内くぐりの道です。空の青と赤や黄の石が見た事ない光景を作り出していました。
重罪地獄。一体どんな地獄なのでしょう。
五智山展望台。
5分くらい登ると、全体を見下ろせる展望台がありました。
延命地蔵尊。
はし塚。お箸の供養みたいです。いっぱい建っていたので何かと思いました。
恐山の境内には4つの温泉があります。(料金は入山料に含まれています)
すべて源泉かけ流しなので、硫黄の香がとても強いです。女湯をのぞいてみましたが、入っている方がいらっしゃいました。
まさか霊場で温泉に入れるとは思わなかったのでびっくりです。
寺務所に寄って御朱印を頂くことに。
寺務所の先は宿坊になっています。
宿坊「吉祥閣」宿泊料:一人12,000円(一泊二食付)
霧に包まれた朝の神秘的な風景を見てみたいので、泊まってみたいですね。
六大地蔵に旅の無事を願います。
恐山では、恐山大祭(7月20日~24日)と秋詣り(10月上旬の3連休)にイタコの口寄せが行われています。
私は興味がないのでなんとも言えませんが、様々な体験が出来るようです。
さて、次はマグロの一本釣りでおなじみの「大間崎」へ。
このモニュメント、面白すぎます。マグロと漁師さん(の腕)が拮抗している場面でしょうか(笑)
「よし、一本釣ってやるぜ!」
「お前なんかに釣られねーよ!」
みたいな掛け合いですかね。※意味のない想像です。
本州最北端の地は、か、風が強い!飛ばされる!
津軽海峡をはさんで函館市汐首岬までの距離はわずか17.5㎞。思った以上に短いです。
本州最北端・大間町の観光情報|大間わいどアップ! : お勧め観光ルート
この建物はお土産処かと思いきや、観光案内所です。
中にはマグロが。
カモメが強風の中を飛んでいました。流されていました。奥に見えるのは北海道かな?海は静かなのですが、暴風。
ここへ来たらやっぱりマグロですね。
ということで、マグロのお刺身を頂き、お土産に中トロを発送しました。いやあ、高かった(笑)単品ではこの旅一番のお値段じゃないでしょうか。でも、とても美味しかったそうなので、良かった良かった。
漁師のおばちゃんと話をしたのですが、車で東北をめぐっていて、これから仏ヶ浦に行きたいと告げると、
「こんな時間じゃあ、駄目よ。あと2時間早かったらおススメ出来るけど。襲われちゃうかもしれないじゃない」
「あはは、大丈夫ですよ。襲う人なんていませんから(笑)」
「人じゃなくて、熊(大真面目)」
え…?クマ、熊?クマかよ!(笑)は、恥ずかしい(笑)
結局眺めを見るだけということで通り過ぎることにしました。
近くの漁業を散策。
格好良いです!乗って釣りに行ってみたいなあ。
カモメが悠々と飛んでいました。上から見る景色はどんなのでしょう。
願掛岩。通りかかったので、ちょっと寄ってみることに。
恋の成就を願うパワースポット(らしいです)。
二つの巨大な岩が、見方によっては男女が抱き合うように見えることから、地元では古くから信仰の対象になっている。
縁結びの岩としてはもちろん、山や里の豊かな実りと、海の幸を運んでくれる神々への感謝をあらわす祈願所なのだ。別名「鍵掛岩」とも呼ばれ、鍵に願いをかけて、誓いを固いものにする、というスポットもあり。
写真の撮り方が下手で全くわかりませんが(すみません)男岩と女岩が海から突き出しているみたいです。こんなに綺麗な景観だったのですね。
縁結び成就の鍵棚。どこかでやった記憶がありますが(笑)
潮風をあびて錆びている鍵が多かったです。
クマ出没注意の「仏ヶ浦」へ。
写真は向かう途中にある仏ヶ浦駐車場からの光景。
駐車スペースと展望台があります。
ここからさらに車で20分ほど行くと、仏ヶ浦の下まで降りられる駐車場があり、15分ほど歩いて海岸に降りられるようになっています。遊覧船も出ているみたいですよ。
出典:仏ヶ浦について|仏ヶ浦ゆき観光船・遊覧船 / 佐井定期観光(株)
透明度が高く、海がとてもきれいです。
時間があったら是非行きたいところですが、大間崎を出たのが2時過ぎで、仏ヶ浦に着いたのは4時近かったので、さすがにやめました。(遊覧船最終便15:00のようです)
クマ注意の看板と、「これはマズイ」と直感する雰囲気。夕刻の山道は怖いです。展望台のある駐車場では一組の観光客と一緒になりましたが、気付いたらまわりには人っ子一人おらず。え…?これは、どうしようかと。
漁師のおばちゃんに習った通り、内回りルートで戻ることにしました。
途中、雲の切れ間から太陽がのぞき海を照らす幻想的な光景が。
はい、さくさく戻りましょう。
運転モードに切り替えていると、なんとデカいものが道の端に!!
出典:特別天然記念物カモシカを見つけたときのお願い | 渋川市
どどーんとカモシカでした!ビックリした…。カメラを手に取る前にそそくさと森に入っていってしまいました。自然がゆたかだな、なんて思っていると。
出典:【もふもふ】オコジョがかわいすぎる件【白い天使】 - NAVER まとめ
え!?オコジョだ!はじめて見ました。こちらはひょいっと頭だけ出したかと思うと、さっと引っ込んでしまいました。か、可愛いです。
なんだ、この一帯は?動物たちの宝庫ではないか。なんて思っていると、
最後は猿でした(笑)こちらは団体。カメラを構える前にささっといなくなってしまいました。
このルートの間に3種類に会うという奇跡。会いたい方は夕方に通ってみてはいかがでしょうか。※もっと大きいのが出る可能性も否定できないのでご注意を。
この日はほぼ一日ドライブでしたが、下北半島を満喫できました。
下北半島の夕暮れ。この日の日没時間は19時03分。空がすごくきれいで車を停めてしばし見入っていました。
東北はまっすぐな道が多いのでとても走りやすいです。いつの間にか速度が出ていることも多々あります。そこで、一つだけ自分に課した事があります。
それは、決して追い越しをしない事です。
地元の方は軽トラックやゆっくり運転の方も多いです。でも、その地域内で運転をしている為、途中で道を曲がったり、実際はそれほど長くは一緒にはなりません。
はじめの内はイライラしてしまい、無理な追い越しをしてしまったこともあります。でも、そんなに急ぐ旅なのか?誰かに怖い思いをさせてはいないか?と改めて問いかけてみました。
無茶な運転をすれば、地元の方に外部の旅行者は運転があらくて危ないと、良くないイメージを持たれてしまいます。一緒に走れば、見えなかった景色が見えることも多々あります。ゆとりをもって運転する事は、なにより自分の安全にもつながります。
重版出来の「運をためる」ではありませんが、そのおかげかその後天気にも恵まれ、良い旅が出来ました。小さなことですが、とても大事な事です。
青森の星空。北斗七星に流れ星です。私の技術ではこれが精いっぱい!
実際は本当に素敵な星空で、見ているだけで胸がいっぱいになりました。
この日は帰り道に八甲温泉に寄って温まりました。
旅に出よう! 東北一周旅行~白神山地・ねぷた村・弘前城編~
6月1日(東北一周旅行5日目) あめ/はれ・17℃
アクアグリーンビレッジANMON(青森県)➡岩木山神社(青森県)
➡弘前市内泊
この日はあいにく朝から雨。白神山地を歩く予定ですが、雨だと楽しさもちょっとだけ減ってしまいます。雨が降ると極端に体調が悪くなるタイプなので、朝は遅めから行動開始です。
【白神山地とは】
白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる130,000haに及ぶ広大な山地帯の総称です。このうち原生的なブナ林で占められている区域16,971haが1993年12月に世界遺産として登録されました。青森県側の面積は、その約4分の3を占め、12,627haとなっています。~青森県庁webより引用
世界遺産白神山地|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government
白神山地にはいくつか歩けるコースがあって、昨日の十二湖コース、蟶山(まてやま)コース、二股コース。(この3つは、日本海側のコースです)
白神ライン中間にある一ツ森峠ー太夫峰、天狗峠ー天狗岳、ブナ遺伝資源保存林観察道。
そして弘前から一番近いブナ林散策道コース、津軽峠、暗門の滝歩道、ぶな巨木ふれあいの径です。その他にもいくつかあるみたいです。
※白神ラインは冬季閉鎖。津軽峠~深浦町西岩崎山までは7月25日まで通行止めになっています。その他土砂崩れなどで通行止めの区間があるので要確認です。
白神山地情報│白神山地ビジターセンター│世界自然遺産 白神山地
まずは白神山地ビジターセンターに行って情報収集です。
ガイドブックに載っていたのは白神の森遊山道コース(約3.6㎞)でしたが、もう少し歩きたいなと思い、アクアグリーンビレッジANMONー津軽峠を結ぶ登山道(約5.6㎞)にしました。
白神山地ビジターセンターから約30分。アクアグリーンビレッジANMONに到着です。
午前と午後にここから津軽峠までバスが出ているそうですが、午前中のバスは既に行ってしまったとのこと。津軽峠ーアクアグリーンビレッジANMONは4時間ルートなので、往復は厳しい…。なので、高倉森(途中にある見晴らしの良い場所)まで行って戻ってくることにしました。
登山道の入り口。
道をふさぐ様にウサギの死骸が横たわっていて、これはなにか暗示しているのかな?と不安に。
登山道は急な坂の連続でなかなかしんどかったです。
そして雨。そして霧。そしてクマに怯えながら進みました。誰もいないし、この旅で一番怖かったかもしれません。
通常だとこの道は降りるルートになっているそうです。
ここが限界でした。ほとんど進めてないですが、クマと霧には勝てませんでした。
登る程に霧が濃くなっていきます。
木々は雨に濡れて生き生きしています。こうなりたい(笑)
約3時間で戻ってきました。
東京から来た白神山地大好きな男性に会ったのですが、「この急坂を登ったの!?そりゃあすごいや」となぜか褒められました(笑)
腐葉土に足を取られ、雨だととても滑るので要注意です。
アクアグリーンビレッジANMONには「暗門の湯」という温泉があるので、冷えた体を温めました。入浴料:500円。
うー、ありがたい。
ガイドの方にウサギの話をすると、
「良くいるので、車にぶつかることもありますよー。毛が真っ白に生え変わる頃になると臭みもなく美味しいのですが、まだ今の時期じゃあ酒で煮込まないと食べられないねえ」と軽快な答えが。
!?ビックリ仰天。ウサギ、食べるんだ。今は時期じゃないんだ(え?)
肩の力が一気に抜けました。大自然の前では細かい事なんて気にしないのですね。
この日は大分予定が変わったので、これからどうしようかなあ?と地図を広げ、昨日見た岩木山を思い出しました。
そこで、岩木山神社へ行くことに。
御朱印はお守りをお受けする授与所で書いてもらえます。
車で約50分。
着いた時には空が晴れてきました!何かの暗示かな?(二度目)
この神社の参道は岩木山の登山道のひとつになっていて、そのまま山に登れるようです。山菜取りに行く格好の女性グループが登って行くのを見ました。ちょうど山菜の時期ですね。
タケノコはクマが大好きなので、取りに行かないようにしたいです。
石畳が敷かれた広くて長い参道を歩きます。
雨上がりで、おみくじに水滴が付いています。そういえば最近おみくじひいてないなあ。
楼門です。
逆さまの狛犬?愛嬌がありますね。
今年は猿年。左に見えるのが拝殿です。(え?)
ツツジがきれいでした。雨上がりの美しい光景を撮りに来たのか、カメラマンが数人いました。確かにきれいな神社です。
足湯発見!
かけ流しの温泉のようです。よきかな~
ロングスカートは使い勝手が良くて、長旅で重宝しました。
津軽富士とも呼ばれる岩木山は標高1,625m、百名山のひとつです。すぐ側も通ったのですが、一度もその姿を拝むことは出来ませんでした。この時も雲がかかってしまっていました。
なんとなく自分の中では神々しい山です。
車で約30分。次はねぷた村へ。
弘前ねぷたや津軽民族工芸品の見学や製作体験、津軽三味線の生演奏を聞く事も出来ます。
【ねぷた村】
アクセス:東北自動車道大鰐弘前I.C.より車で約20分。弘前公園中央高校口から徒歩約3分。
駐車場:100台(駐車料金:200円)
営業時間:4月~11月/9:00~17:00
入館料:一般550円、高・中学生350円、小学生200円、3才以上100円
4時頃に入ったので、他にお客さんはあまり多くありませんでした。こちらの方はねぷた用の絵を描いています。写真OKという事で撮らせていただきました。
和紙に染料で描かれるというねぷたの絵。大きく繊細な絵は専門の方が書くそうですが、いくつも必要なものなどは公民館などで一般の人がそれぞれ書いているそうです。ビックリ。
金魚のねぷたは伝統のようで、グラデーションがとても美しいです。
今年の弘前ねぷたまつりは8月1日~7日まで。
一度見に行きたいなあ!
群馬の太田市、尾島でもねぷた祭りが開かれていますが弘前のねぷたまつりから派生したみたいですね。今年で38回目を迎えるようです。
入場券は折り曲げて、立てられるようになっています。芸が細かいです。
館内に飾られているねぷた。ライトアップがきれい。
金魚ねぷたはお土産用に買えますよ。
大きいものは迫力ありますね。
絵が本当に細かくきれいです。
岩木山撮影スポットがありましたが、雲に隠れて見えませんでした。
民芸品のコーナー。ここの先に、三味線の生演奏が聞ける広間があります。
三味線は触ったことも聞いたこともないのでワクワクドキドキ。
一番最後の4:50に間に合いました。時間は10分ほどです。
はじめて生の演奏を聞いたので、その迫力にうわあとなりました。撥が胴を叩く音がするのですね。独特の音色が耳に残ります。音階とかかなり難しそう!
他の演奏も色々聞いてみたいと思います。
ただ、演奏者の方がずっと話をしていたので開始は5時過ぎでした(笑)
しかも方言で、何を話しているかすらさっぱりわかりませんでした(笑)
津軽三味線の吉田兄弟の動画を見付けたので、良かったらどうぞ。
最後に寄ったのは、弘前城です。
市立観光館の駐車場に停めて歩きました。
地下の駐車場は最初の1時間は無料です。(8:00~22:00まで)
一番近い追手門口から入ります。
岩木山と弘前城。桜の時期にはこんな素敵な光景が見られるのですね。4月下旬~5月上旬には弘前さくらまつりも開催されています。日本一太い染井吉野もあるようで、一度見に行きたいです。
【弘前公園】
アクセス:弘前駅から徒歩約30分。大鰐I.C.から車で約25分
料金:有料区間310円
時間:4月~11月23日は9:00~17:00、4月23日~5月5日は7:00~21:00
駐車場:なし
公園内の地図。広いですね。
公園が広いので橋もたくさんかかっています。緑に朱が映えますね。
櫓も格好いいです。この日は雨だったので、入り口に傘が置いてありました。細やかな心配りが嬉しいです。
本丸がある区域は有料なのですが、時間が17:00過ぎだったので誰もおらず解放されていました。入っていいのかしら?と迷ったのですが、ジョギングをする人や通行人も普通に入っていたので、寄らせてもらうことに。
ん??なんか見た写真と違うなあ?と思ったのですが、実は石垣修理中で、お城の位置がずれていました。
平成25年度に修理がはじまって、終わるまで約10年かかるそうです(なかなか長いですね)なので、天守閣がちょこんと載っている感じでした。
2016年4月~こんな感じで公開されています。この姿もなかなか珍しいですよね。
まだ桜が咲いていました。びっくり。
夕暮れの岩木山。この時も雲がかかってしまってました。残念。
風が出て来て寒くなってきたので、早めに退散。宿に戻りました。
明日は奥入瀬渓流へ行く予定だったのですが、天気とマップをにらめっこして下北半島へ向かう事にしました。
初の恐山、楽しみだ~。
旅に出よう! 東北一周旅行~男鹿真山伝承館・なまはげ館・入道崎・十二湖・千畳敷編~
5月31日(東北一周旅行4日目) はれ/あめ・23℃
➡弘前市内泊
車で約1時間。男鹿半島へやって来ました!総合案内所(なまはげ案内所)では、なまはげが出迎えてくれます。で、でかいわ(笑)
風が強いですが、午前中はなんとか天気が持ってくれました。
観光案内所で情報収集。
時間や場所など丁寧に教えてくれました。ありがとうございます。
泣く子はいねが~怠け者はいねが~!
大きななまはげに見送られ「なまはげ館」へ向かいます。真山伝承館では、実際になまはげに会えるらしいのでワクワク。
車で約25分。不思議なオブジェに導かれながらなまはげ館に到着です。ちょうどツアーの方達と一緒になりました。
なまはげ館(真山伝承館)
アクセス:秋田自動車道北上J.I.Cから昭和男鹿半島I.Cまで約2時間~昭和男鹿半島I.Cから車で40分
料金:一般500円、小中学生250円(真山伝承館との共通入館料:一般800円、小中学生500円)
開館時間:8:30~17:00
真山伝承館の開講時間
開講期間 | 4月~11月 |
---|---|
開講時間 | 9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30 13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00・16:30 |
開講期間 | 12月~3月の土日祝日および12月31日 |
開講時間 | 9:30・10:30・11:30・13:30・14:30・15:30 ※1/1・2は9:00・9:30・10:00・10:30・11:00・11:30・13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00 |
※なまはげ館だけでなく、真山伝承館へも行くのがおススメです。なまはげの実演が見られます。なかなかに迫力があって面白いです。
ちょうど時間が合ったので真山伝承館に先に入ることに。
ギャラリーがたくさんですが、なるべく人が少ない方がよく見えます。でも、人がたくさんいると、なまはげの迫力も増すような気もします。(え?)
設定は大みそか。暗めの部屋でなまはげを待ちます。(撮影OKです)
動画を見付けたので、お時間がありましたらノーカットでどうぞ。なまはげとのやりとりが楽しいです。方言がわかりにくい所もありますが(笑)とても迫力がありました。
動画には子どもの鳴き声が入ってますが、私が見た時もビックリしてちょいちょい声を上げてしまいました。時間は20分です。(5分辺りからなまはげが登場します)
なまはげに出される食事。豪華です!
外の部屋には囲炉裏が。雰囲気が良いです。
次は隣にあるなまはげ館へ。
ここにはなまはげがたくさん並んでいます。あとお土産。
男鹿市各地で実際に使われていた110体&40枚(計150枚)の多種多様ななまはげ面が勢ぞろいしています。中には子供が作った工作のようなお面もありましたが、これだけたくさん並ぶと見ごたえがありますね。比べてみるのも楽しいです。
悪い子はいねが~
1時間くらいで両方見られます。
次は日本海を一望できる「入道崎」。
入道崎灯台は、日本の灯台50選に選ばれているようです。車で20分くらいです。もっとかかったような気がしましたが?
観光案内所で聞いたら、ここが一番お土産もあるとか。早速行ってみます。
うわー、ドン曇り。風も強く、今にも雨が降り出してきそうです。低気圧が近づいてきており、この日から数日天気が荒れてしまいました。
でも登ります。灯台。
高所恐怖症なので、上からのすてきな景色は撮れませんでした。風がめっちゃ強くて、もうすぐ入場禁止になりそうな一歩手前でした。(それなのになぜ登る??)
晴れるとかなりの景勝地みたいです。
遊覧船もあります。
たくさんのお土産屋さんが並んでいて、お土産に買った「しょっつる煎餅」が美味しかったです。
しょっつるとは、ハタハタなどを熟成させたお醤油です。旨味が多く、塩味が強い気がします。お吸い物にするとめちゃめちゃいけます。
しょっつるはAmazonでも売ってました…本当になんでも手に入る次代かな。
ソフトバンクのお父さん混じってますが(笑)秋田犬だからか!十和田湖で秋田犬見ましたが、真っ白で本当に可愛いかったです。
男鹿半島楽しかった~
さて、次は「十二湖」へ向かいます。
車で約2時間。
十二湖は白神山地の中にあり、ブナ林の中に大小33個の個性的な湖沼が点在しています。崩山(くずれやま)から眺めると12の湖沼が見えた事から「十二湖」と呼ばれるようになったそうです。散策路が整備されており歩きやすいとの事。
十二湖ビジターセンターに車を停めて歩きたいと思っていましたが、
えー…誠に残念な事ながら、途中で本降りの雨になってしまいました。激しい雨&雷も鳴って来てしまったので今回は青池だけ寄ってきました。
【青池】
アクセス:JR五能線十二湖駅より弘南バス奥十二湖行15分、奥十二湖より徒歩10分
料金:森の物産館キョロロ400円(123台)その他無料駐車場有(青池まで約1時間)
時間:見学自由
※森の物産館キョロロ:営業期間4月中旬~11月上旬 9:30~16:00 毎週水曜定休
一番近い駐車場、森の物産館キョロロに停めて歩きます。
この施設は人がいても掃除をしたり、対応が悪かったりしたのであまり好きになれませんでした。この旅行で数少ないちょっと…と思った場所です。
なにはともあれ、青池までは600mと近いです。ありがたし。
「鶏頭場」に寄ってみました。雨の中の湖も、サーという音が響いて良いですね。写真が暗くてすみません。
この辺りから本降りの大雨に。
白神山地は広いですね。
明日、弘前側から歩こうと思っていたので、すんなり諦められたのかも(笑)
崩山登山口が。ざわざわします。登りたい!約4時間くらいのルートみたいですね。天気が良い時には、大崩というビューポイントから12の湖が見えるみたいです。
見えてきました、青池。本当に青いです!透き通っていて、湖の中に沈んでいる木が見えました。透明度が高いですね。
午前中のお昼近く(太陽の光が一番注ぎ込む時間帯でしょうか?)が一番透き通って見えるようです。着いた時間が3時だったのと雨だったので、深い青に見えます。
雨が強くなって皆戻ってしまい、ほとんど人がいなかったので独り占めでした。きれいです。自然が作り出す美しさは見惚れてしまうものばかりですね。
なぜ青いのか?まだよくわかっていないみたいです。
仮説としては、
①地下水より深い層からから沸き出る深層水であること。
②普通の水に比べると、含まれる酸素の量が極端に多いこと。
③光(陽)が当たる角度によって色が変化すること。
だとか。うーむ、神秘的ですね。水温は約10℃前後に保たれ、魚も生息しているようです。増々不思議です。
雨が降ると、草木が生き生きしている気がします。自然がとても豊かです。
この後は日本海沿いを北上して黄金崎不老ふ死温泉に寄りたかったのですが、雨のためそのまま宿へ向かうことに。
(本当はナビを入れ忘れて素通りしてしまいました。行きたかった!)
「千畳敷」を通りかかったとき、奇跡的に雨がやみ始めました。
約200年前の大地震で海底が隆起してできた岩棚です。長い年月の浸食によって形成された地層が約12㎞にわたり広がっています。
夕暮れ時もなかなか絵になります。
北金ヶ沢の大銀杏。樹高31m、幹周り約22mの巨木です。
黄金色に色付くのは11月~12月だそうです。トイレ休憩で寄りました。
雲の隙間から海に日が差し込んで、すごく幻想的な光景が!
思わず車を停めて、うっとりと眺めてしまいました。天使の梯子です。
写真に撮るとどうしてこんなに神秘的な光景が、凡庸に見えてしまうのか…カメラの腕をもっともっと磨きたいです!むずかしい。
周りの全てを包み込む優しい光でしたよ。ちょっとしょげていたので(?)とても癒されました。この日の日没は7時02分。
やわらかな光とともに終了です。
明日は白神山地へGO!
旅に出よう! 東北一周旅行~鳥海山ドライブ・元滝伏流水・獅子ケ鼻湿原編~
5月30日(東北一周旅行3日目) はれ・25℃
➡秋田市内泊
今日も良い天気です!この日は鳥海山へドライブ。
鳥海山象潟口五合目にある「鉾立山荘」までは車で約2時間。庄内平野が見渡せる絶景かな。
途中大平山荘に立ち寄り、パノラマ撮影をしてみました。ただ風がとても強くて、立っているのがやっとだったので下手です(言い訳)
模型で登山ルートを確かめます。次は登りたいなあ。
鳥海山は東北で2番目に高い山。一番短いルートでも約9時間かかるようです。標高は2,236m。山開きは6月26日みたいですね。雪山を登るのかあ、いいなあ。
鉾立山荘は標高1,150mの位置にあります。駐車場は300台。象潟口(鉾立)ルートのベースになっている場所です。登山にはまだ早い時期なので、駐車場は空いてました。
まだまだ雪がいっぱい残っていました。それでも登山者はいましたよ。
徒歩5分の場所に展望台があるそうです。行かなかったよ…。写真も撮り忘れるし、なかなかにぼけてます。鳥海山大物忌神社(吹浦口ノ宮)にも行けなかったので、これはやはりもう一度おいでと言われている証かな(え?)
28年度の宿泊予約、もう随分うまっていますね。わくわく。
鳥海ブルーラインを通って、次の目的地、元滝伏流水へと向かいます。
ウツギがあちこちに咲いていて、とてもきれいでした。
ウツギの花は白いとばかり思っていたので、ピンク色を見た時何の花かわかりませんでした。旅の途中で一緒になったツアーのガイドさんに教えてもらいましたよ。
水田に映る鳥海山。この時期ならではですね。車で走っている間、ずっとどこに見えるか確認してしまいました。
「元滝伏流水」へは車で約30分。近いです。
日本海沿岸にそびえ立つ鳥海山は、海からの湿った空気が山肌を吹きあげ、
多い年は年間12000ミリ以上の雨や雪を降らせます。「元滝伏流水」は、鳥海山に染み込んだ水が80年の歳月をかけ、幅約30mの岩肌一帯から一日5万トンもの水が湧き出している滝です。
一年中枯れることのない水は、幾筋の線となって流れ落ちて、豊かな苔を育み、苔岩にはじけ飛んで美しいしずくの軌跡を描きます。
この白い水と緑の苔が大変きれいな滝で、心が癒されます。 ~にかほ市観光案内より引用
アクセス:日本海東北道象潟I.C.から12分
駐車場:30台
料金/時間:見学自由
駐車場から歩いて10分ほど。散策路が整備されているので、歩きやすくおすすめです。あまり期待せずに行ったので、透き通った冷たい湧き水にマイナスイオンいっぱいの滝を見てかなり癒されました。
流れる水の脇をてくてく歩きます。
とても冷たい!水がめっちゃきれいです。奥入瀬も行きましたが、個人的にはこの旅で一番きれいな場所だった気がします。
この一角は別次元のようでした~。
ぐるりと一周して駐車場へ戻ります。1時間くらい満喫しました。
途中道を間違えたかとひやっとしましたが、どう行っても戻ってこれるようになっているみたいです。そんなに広くないので大丈夫かと。
方向音痴なので、いまいち現在地がわかっていません(笑)なるほど。
次は車で30分くらいの場所にある「獅子ケ鼻湿原」へ向かいます。
鳥海山麓北側に位置し、ブナの原生林に囲まれている中島台レクリエーションの森は、「あがりこ大王」をはじめ、奇形巨木群が、神秘の空間をつくりあげている。森には「出つぼ」といわれる湧水池をはじめ11ヶ所から湧き出た伏流水が流れ、約26ヘクタールの広さをもつ、「獅子ヶ鼻湿原」を形成しています。この湿原には、世界的に貴重なコケが広範囲かつ大量に群生しており、流水の中でボール状に発達した「鳥海まりも」は獅子ヶ鼻湿原でのみ見られるものです。 ~にかほ市観光案内より引用
アクセス:象潟駅から車で約20分
料金/時間:見学自由
駐車場:50台
あがりこ大王の棲む森 中島台 | あきた森づくり活動サポートセンター
入るところでガイドさんに会ったのですが、ここでクマに何度か会っているそうです。
振り向いたら後ろにいたとか怖すぎます!なので熊鈴かラジオを付けていくようにと言われました。
旅の間にクマのニュースを何度も聞いていたので、かなり怖かった。旅で一番怖かったのはクマ。本当にクマ。しつこい(笑)大間でもこのやり取りがありました。
白神山地のガイドさんも熊に会ったと言っていましたが(ガイドさんは基本的になんにでも会っているみたいですね)木から獣臭がしたら離れろとか、会っても目を逸らすなとか、無理ですから!
えー、なにはともあれ「鳥海まりも」が楽しみです。
行く途中でギンリョウソウを見付けました。集団で咲いてました。
幽霊みたいなこの姿が好きです。
木道が整備されているので、歩きやすいです。
緑がとても豊かです。クマの話さえ聞かなければリラックスできました。
山ツツジがまだ咲いていました。
おばけミズバショウ。時期にはきれいな花が見られるのかしら?
出つぼ(湧き水)だと思わえれます?
コケの群落だと思われます?
正直、どれがどこだかわかりにくかったです(すみません)
おおー!鳥海山マリモ。マリモ?マリ…モ??
丸くないです。後でビジターセンターの管理人さんに聞いたら、丸くはないそうです。秋に色付くようで、たぶんこれだろう?という感じの写真で申し訳ない。
川はとても澄んできれいでした。
一周した後にビジターセンターに寄ってみたら、地元の方がいて一緒にお話しさせていただきました。一時間くらいおしゃべり。楽しかった~!湧き水頂きました。後でコーヒー入れたら味が違いましたよ。ごちそうさまです。
また東北に行った時には寄りたいです。
さて、色々歩いてお腹もへったし汗もかいたので
「道の駅象潟ねむの丘」へ立ち寄り。
4階には展望温泉「眺海の湯」があります。名前の通り、お風呂から一面海が見渡せます。90分350円。とっても良い温泉でした。海側の遊歩道からは丸見えでしたが(笑)だれも見ていないと思います。
温泉からは、ちょうど夕日が沈んでいくところが見えました。なんと贅沢な~。もう言う事なしの旅ですね。
この夕日は遊歩道からぱしゃり。この日の日没は7時00分。
沈んでいく夕日を眺めていたら、夕焼けに染まる鳥海山を撮り忘れました。まあ、いっか。小さなことはどうでもよくなる一日でした。
この日は夕日とともに終了です。
明日は男鹿半島へ行くぞ!
旅に出よう! 東北一周旅行~月山登山・羽黒山編~
5月29日(東北一周旅行2日目) はれ・29℃
庄内町内泊(月の沢温泉北月山荘)
この日は旅前半のハイライト月山登山。標高は1,984m。
山開きは7月1日です。
7月まで夏スキーが楽しめるので、多くのスキーヤー、スノーボーダーで賑わいます。コースは上級者向けですね。
雪山に登るのは初めてだったので正直不安もありました。
ドキドキとわくわくが入り混じり、山に登る前の心地よい緊張感と見た事のない景色へのあこがれとか、前日から色々な感情が入り混じって眠れませんでした。
実際は旅の疲れもあってぐっすり眠れたので(笑)体調はばっちりです。
ルート:姥沢口(月山ペアリフト)~姥ケ岳~牛首~鍛冶小屋跡~山頂
8時に月山スキー場駐車場に到着。すごく良い天気!
空が青い。そして雪だ~!この時点でテンションマックス(笑)駐車場はスノーボーダーやスキーヤーの車で既に半分埋まっていました。
駐車料金は環境美化協力金として500円です。
スキーヤー達と一緒に5分ほど歩き、リフトへ。
リフト料金:片道580円(5月29日の時点では行きしか乗ることが出来ず、帰りはスキー場内をざくざくと降りてきました。6月10日~夏リフトに切り替わっているようです)
天気が良いこともあり、とても混んでました。
多分これでも空いている方だと思います。
リフト乗るの久しぶり。後ろを振り向くと絶景かな!
約20分ほどで姥ケ岳休憩所へ到着です。
中には神社がありました。無事の登山を願い、お参りします。
コースではスノーボーダーが颯爽と滑っていました。
皆本当に上手です。この日何かの大会が開かれていたらしくて、つわものが揃っていました。大きいコブがたくさんあり、かなり上級者でないと滑れなそうなコース。
よし、出発します。
ん?待てよ。登山道が、ない?夏には登山道が整備されているのだと思いますが、まだ山開き前の雪山です。頂上目指してどこを歩いても良いという事ですね。
雪の上をトラバース。ざくざくと歩きます。ノーアイゼン(強気)
どこまでも白い世界にうっとり。こんな山歩きもあったのかと改めて山の魅力を実感です。
時間帯が早めなので、雪は固く結構滑りました。アイゼン必要だったかも。
人がいないので、自由に自分のペースで(ものすごく遅い)登ります。少しずつ高度が上がっていくと景色もどんどん変わります。
途中で夏道に入りました。金姥と牛首の中間くらい?たぶん紫灯森。
やっぱり歩きやすいですね。ミヤマキンバイが咲いていました~。
シラネアオイも。旅の間に青か紫かと色を巡って討論がありました。(笑)
山頂まで2㎞です。
朝日連峰。しばし立ち尽くしてしまう絶景なり。別ルートでも登ってみたいなあ。
前方には鳥海山が見えました!ちょっとかすんでしまっているけど嬉しいです。
途中まで夏道を歩きましたが、薮が高く歩くのが困難だったので雪道へ戻りました。
雪道を再びザクザク。
後ろから登って来た方が結構いて驚きました。途中何度も休憩したので、追い越されいつの間にか後方へ。あなどりがたし、急な雪の斜面。
帰りはそのまま滑っていけるので、スキー靴を履いた人が多かったです。あれを履いて登るのは自分には無理だなあ。
雪山はつわものがたくさんいて楽しいです。
牛首から上は急な石の斜面。ここで雪とはしばしお別れ。
かなり急ですが、雪よりも断然歩きやすい。息を吹き返し、どんどん進みます。
「雪の峯幾つ崩て月の山」芭蕉が登った記念に建てられた石碑のようですね。
山頂小屋が見えてきました!広い岩場です。
11:40到着。感無量です。
月山神社にお参り。
三角点は、神社の少し先にあります。雪の上を歩いて行きました。
その先には鳥海山が。明日はあの山へドライブです。
頂上からの景色を堪能しながらおにぎりを食べて雪で遊ぶ(笑)雪の端に座ってお昼を食べている方もいました。いつまでも見ていたい光景です。
12時半頃を過ぎると風が出て来ました。雲も多くなってきたので下山します。
秘密兵器。ソリで滑り降りる方を見て良いなあと思い、これで滑り降りることに。は、早いが滑りにくいわ(笑)
下りの後は上り。雪質がザラメになり、足を取られます。これは行き以上に滑るかも。動きが封じられ、雪山の怖さを思い知らされました。
途中でこれ以上進めないかもと思う場面もあり、もう雪山には行きたくないよ!と考えてしまい…でも下山して5分後にはまた登りたいと思う山の魅力(笑)
帰路についている間にも登って来る人が結構いました。え?これから登るの?と不安になる時間帯でしたが、スキーを担いだりボード靴を履いた方が多かったです。山頂は徐々に曇って来てしまってましたが。
金姥にはいかずに、そのままリフト山頂を目指しました。まだ帰りのリフトに乗れない期間だったので、コースの端を歩いて戻りました。ザラメ雪でしたが、滑ることもなく5分かからず軽快に降りられました。下りはやはり楽ですね。
14時には駐車場へ戻りました。
天気も良かったし大満足の月山登山。また登りたい!
2015年の月山朝日観光協会の動画です。夏にも行きたいなあ。
さて、次の目的地は「羽黒山」です。
登山の後にまた登る。コースを考えた自分は一体何を考えていたのでしょう?(笑)
山形県にある山岳修験の道場である月山、湯殿山、羽黒山を合わせて出羽三山という。このうち羽黒山には三山の神を祀る三神合祭殿があり、そこへ至る参道の途中、木立の中にこの五重塔が建つ。近くには樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉「爺杉」がある。 東北地方では最古の塔といわれ、昭和41年(1966年)に国宝に指定された。塔の所有者は出羽三山神社(月山神社出羽神社湯殿山神社)である。~ウィキペディアより
月山からは車で約1時間半。
羽黒山は見て回るには2時間くらいでしょうか。一の坂、二の坂、三の坂と歩いて登ることが出来ますが、羽黒山三神合祭殿には車でも行けるみたいです。
参拝すると一度に三山をめぐるのと同じご利益があるそうです。そういったお手軽な感じはあんまり好きではないのですが(おい)雰囲気がとても良かったです。
着いた時間が4時だったので、あまり人はいませんでした。
はじめは下り。
整備された石段で道はすごく歩きやすいです。
小さな社が道沿いに建っており、説明書きの看板が立っています。
祓皮神橋。緑に赤が映えますね。
この橋の先は須賀の滝が流れていました。お参りしている方が多かったです。
山アジサイが咲いていました。
石畳を歩きながら見上げると、大きな杉たちが堂々とそびえています。木のおかげで涼しくリラックスしながら歩けます。
手前の杉は「爺杉」。天然記念物、樹齢1,000年以上のおじいちゃん杉です。
すごいなあ、木は本当に長生き。どっしりと構えて、人が気にする細々したことなんて全く気にせず、まっすぐ上に伸びていく。そんなふうに生きたいです。
ここから一の坂。さくさく行きますよ。
下りはとても楽そうで良いなあ。
ここから二の坂です。ま、まだ行ける。
坂を上がった所には、二の坂茶屋があります。ここで一度休憩です。サイダーが美味しい!今日はよく登ったので(まだ先がありますが)、炭酸が体に染みわたりました。
ごちそうさまです。
休憩所からの景観もすてきです。
いよいよ最後の三の坂へ。
道がなだらかになってきました。そろそろ神社かな?
約40分くらいで到着しました。時間が遅めだったので急ぎ足で上がってきましたよ。
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)は外観の工事中でした。あらら。
月山神社、湯殿山神社、羽黒山神社の三神合祭殿です。日本最大の茅葺建物らしく迫力あるそうな。見たかったなあ。
御朱印は見開きです。間に合ってよかった。
山頂特設相撲場。山頂で相撲なんて面白いですね。
芭蕉が立っていました。
三山句碑。
【涼しさやほの三日月の羽黒山】【語られぬ湯殿にぬらす袂かな】【雲の峯幾つ崩て月の山】
戻りはずっと下るので楽ですね。
「埴山姫神社」は参道の途中にひっそりたたずむ縁結びの神社です。三神祭殿授与所で縁結び守(1,000円)を授かり、同封された赤い紐を祠の扉に結ぶと出会いのご利益があるそうです。
紐がたくさん巻かれていました。良いご縁があると良いですね。
随神門まで戻ると、明かりが灯っていました。夕暮れ時もなかなか風流です。
さて、今日のお宿へ向かいます。
車で約40分。月の沢温泉北月山荘です。
中に入って臨海学校を思い出しました。実際に学校行事で使われているみたいですね。地元の食材が食べたかったのでここにしました。料理がとても美味しかったです! 写真に収まりきれない量で満腹。山菜がたくさんです。嬉しい。
月山登山のベースキャンプとして泊まる方が多いみたいですね。
月の沢温泉北月山荘
鳥海山と月山が雲海に浮かぶ写真を見ながらのご飯はたまらんです。ごちそうさまでした。
温泉に入ってゆっくり休みます。今日はここまで。
明日は鳥海山をドライブだ!
旅に出よう! 東北一周旅行~鶴岡市立加茂水族館・由良海岸編~
5月28日(東北一周旅行1日目) はれ・25℃
道の駅「あつみ」しゃりん➡
鶴岡市立加茂水族館(山形県)➡ 由良海岸(山形県)/鶴岡市内泊
高速飛ばして4時間半。
さすがにドライブにも飽きてきたなあと思う頃に、海が見えてきました!海なし県民には久しぶりの海。はしゃぎます。日本海ってきれい。
時折車を停めてぼーっと眺めますが、潮の香はあまりしないかも。
そろそろお腹もすいてきた、ということで立ち寄ったのが道の駅「あつみ」しゃりん。
テントにはイカ焼きやサザエなど、魚介類が並べられていました。
良いなあ、でも食べられないので(魚以外の魚介類ほぼダメなのです)雰囲気だけ味わいました。
なんともったいない!と周りに言われっぱなしですが、北海道にいた頃からなので仕方ありません。
海鮮丼や定食もあるみたいですね。
この道の駅は、海に直接降りられるようになっています。
釣りや磯遊びをしている人もいましたよ。
あ!ウミウシ発見。
潮だまりには小魚やウミウシがたくさんいました。動きがスローで面白い。久々の海は不思議がいっぱいです。
触るにはちょっと勇気が足りませんでしたが、海のおもしろ生物と初日から会えるとは幸先良いです。
ここから少し車を走らせた所に灯台(?)のような小さな島があったのですが、釣り人がたくさんいました。
何が釣れるのかな?
ん?待てよ?
ここまでどうやって行くのでしょう??謎です。
ざっぱーんと波がきたら、さらわれてしまいそうな…ちょっとだけ怖いです。この辺りは釣り人がとても多かったです。きっとたくさん釣れるのだろうな。
海釣りもやってみたい。一度やったことはあるのですが、餌のゴカイには天地がひっくり返っても触れないので、魚が釣れることはまずないでしょう。
さて、次の目的地は「鶴岡市立加茂水族館」。
(写真はハナガサクラゲ。緑色に発光しています。好物は生きた小魚だそうですが、水族館ではアジの切り身を食べているようです)
クラゲの展示種類は50以上でギネスに認定されているとか。2014年にリニューアルオープンしました。
海月姫のロケ地にもなっているみたいですね。
東北に行こうと決めた時から行きたかった場所のひとつなので、とってもワクワク。
クラゲの他には、庄内沖に生息する魚が展示されています。クラゲ以外は地域の水族館という感じですね。
入館者数は100万人を突破したらしいです。すごい人気ですね。
さかなクンは本当に絵がうまいなあ。
なぜかケセランパサランがいました(笑)本物なのかな??
いよいよクラゲの登場です。クラネタリウム、格好良いですね。
(クラゲの解説は水族館のパネルにあったものを引用してます)
【タコクラゲ】
水玉模様の傘が特徴的。傘の下に餌を取り込む口腕があり、先に8本の付属器がついている。
傘の模様がなんともいえずかわいいです。
【カトスティラス】
フィリピンなどからペットとして輸入されているクラゲで、色のバリエーションがとても多い。
水族館にいたのは水色でしたが、青、赤(紫)、白、緑があるようです。カラージェリーフィッシュというのかな?クラゲにはまってしまうのわかる気がします。
【パシフィックシーネットル】
アメリカ西海岸のカリフォルニア~オレゴン州に生息し時に大量発生し海岸に押し寄せることがある。
このクラゲは格好いい~。スマート君と呼びたい。ライトが映っちゃってますが。大量発生はちょっと怖いですね。
【ルテウム(地中海巨大クラゲ)】
オーストラリアのシェーンブルン水族館から生物交換でポリプを頂き、ここで繁殖したクラゲ。世界の水族館で二例目。国内では初の展示。どこまで大きくできるか挑戦中です。
写真ではすごい大きく見えますが(対象がなくてわかりにくい、すみません)まだそんなに大きくはなかった気がします。透き通った青みがセクシーです。
【カミクロメクラゲ】
ドフラインクラゲと同様、庄内浜で春に出現するクラゲの代表。シロクラゲに似るが、傘の中央の口が短いことで見分けがつく。
ちっちゃいのがわーっといました。元気いっぱい。
【シンカイウリクラゲ】
深海調査などで見られるクラゲで、庄内浜には春に表層で見られる。ただいまクリオネと同時に展示している。お互い捕食することはない。
うん、うりにそっくり。発光していてきらきらと綺麗なのですが、多すぎて気持ち悪い
若干ずんぐりむっくりなクラゲ。クリオネいました。一緒にいるということは、寒いところにいるクラゲなのかしら?
【ラビアータ】
日本産の水クラゲと比べ、傘の内側(口腕)の中央が王冠のように発達する。
女王様みたいなクラゲですね。ゆら~とドレスを引きずっているイメージ。
【コティロリーザツベルクラータ】
ベルリン水族館との生物交換で頂いたものを展示している。成長すると口腕の先が青紫に色付く。
とても写真映えする美しいクラゲ。名前はどこで切ったらいいのか、いまいち発音に困ります。
【キタミズクラゲ】
庄内でも出現記録は、1979年に遊佐町の地引き網に入網したのみ。成長すると傘の縁が茶色に染まる。
海に行くといそうなイメージですが、珍しいクラゲなのですね。ちなみに4つのクローバーみたいな形のものはクラゲの胃袋だそうです。
【ミズクラゲ】
クラゲ栽培センターで育てたクラゲをこの水槽に入れて育てている。大きくなったクラゲはクラゲドリームシアターに移動させ、さらに成長させる。
上から光が当たってとてもきれいなので、とても混んでました。小さなミズクラゲがたくさん漂っており、見ているだけならとてもかわいいです。
クラゲの展示はゆらゆらと水が動いており、それに併せてクラゲがたゆたうので、じーっと見続けていると段々船酔いに近い状態になります(笑)
クラゲドリームシアターはこちら。
とても大きい水槽の中で、クラゲがゆら~と漂っています!
一匹いっぴきがとても大きい!
この男性は何を撮っているのかしら?
動画も見つけました。私が見た時より種類が多い気がします。
【ショータイムのスケジュール】
クラゲの給餌解説 9:30~、11:00~、14:00~、15:30~
アシカショー 10:00~、11:30~、13:30~、15:00~
ウミネコの餌付け 12:00~、14:30~
かもすいトーク 16:00~
となっています。クラゲの給餌解説が面白かったです。時間があったらおすすめです。
クラゲって実は脳みそがないそうで、餌も取りに行くことはしないそうです。
どうやってたべるのかというと、流れてきた餌が触手にたまたま当たってそれを頂くとか。どこまでも受動的に生きている生物ですよね。
餌を食べるところも見られましたが、触手に当たらないと食べないので(どんだけ?)時間がかかることもあるようです。
他に、アシカショーも見られます。ベストショット(笑)
光のクラゲを捕まえられるコーナーもあります。
なんだかんだで3時間くらいかな?色々なクラゲが見られて大満足。クラゲを食べられるレストランもあるので一日いても楽しめそうです。水族館のすぐ脇は海なので、そのまま降りて磯遊びも楽しめます。海の近くでたくさん遊べるなんて、とってもいいですね。
住所:〒997-1206 山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
アクセス:山形自動車道鶴岡I.C.より約15分・日本海東北自動車道鶴岡西I.C.より約25分
開館時間:9:00~17:00 7月30日~8月21日は9:00~17:30(最終入館は閉館30分前)
休館日:なし
駐車場:200台
入館料:高校生以上1,000円/小中学生500円/未就学児無料
全国の水族館をめぐっているくんさんのブログが笑えるのでおススメです。
この日は酒田市を散策しようと思っていたのですが、由良海岸からの景色があまりにもきれいだったので夕日を見ることに。
由良海岸は、夏には人気の海水浴場みたいですね。
風もなく穏やかな海と砂浜が気持ち良いです。
白山島への橋を渡ります。この島は15分くらいで一周出来ます。
こんな感じのごつごつした岩場をぐるり。
この日の日没時間は6時54分。
夕日がきれい~。しばしぼんやりと眺めて時を忘れていました。
写真の十倍きれいでした(笑)
ここは温泉もあるので入れば良かったなあ。
日本海側を走っている間は、いつも見惚れるような夕日が見られました。7時すこし前には大抵車を停めて見入っていましたよ。
初日は長い運転と水族館のゆらゆらした景色に疲れ気味だったので、このまま早めに鶴岡市内の宿に向かいました。旅の初日は夕日と共に終了です。
明日は月山登山だー!
旅に出よう!~東北一周旅行編~はじめに
旅に出よう。
書店でるるぶを見かけて、
ふと思いついて手に取ったのが東北のガイドブック。
私にとって東北は一度も行ったことがない完全に未知の場所です。
パラパラとめくりながら、
「温泉いっぱいあるなあ、登りたい山もいっぱいあるし」
と思いながらも、
「いくぜ東北!」とまでは強く思えず
「いつか行きたいな」くらいでした。
でも、
「いつかって…いつだろう?」
「行動しなければずっと想像するだけだな」
と考えるうちに、自然とコースを思い描くようになりました。
行くのであれば、温泉とか山とか、自然を思いっきり満喫したい。
もしかしたら、一生に一度かもしれないし。(いやいや、何度も行きたいけれどその旅の出会いは一期一会。二度と出会えない人や風景がたくさんあるに違いない!)
とリストアップしていったら、結果的に15泊16日という旅になっていました。
車で行こうと早い段階から決めていたのですが、宿泊をどうしよう?というのに悩みました。貧乏旅行なので、出来れば出費は最小限に抑えたい。
車中泊で旅をしたいという希望はあったのですが、体が付いていけるかどうか不安が残り。(車中泊する人に聞くと、ほとんど疲れる寝られないと返って来るので)
なにより、睡眠障害を持っているので、寝られないのでは?
という事の方が気がかりでした。
山にも登りたいというわがまま旅だったので、今回は格安ビジネスホテルや安い温泉宿に泊まることにしました。
ルート
3日目~鳥海山象潟・元滝伏流水・獅子が鼻湿原(秋田県)/秋田市内泊
4日目~男鹿半島(秋田県)十二湖散策・千畳敷(青森県)/弘前市内泊
6日目~下北半島・恐山・大間・仏ヶ浦・八甲温泉(青森県)/八戸市内泊
7日目~奥入瀬渓流・十和田湖・八甲田山ロープウェイ・酸ヶ湯温泉(青森県)/八戸市内泊
8日目~八戸市内観光(青森県)小袖海岸・北山崎・浄土ヶ浜(岩手県)/盛岡市内泊
10日目~イーハトーブ散歩(宮沢賢治記念館・宮沢賢治童話村・山猫軒)遠野(カッパ淵・伝承園・卯子酉様)(岩手県)/花巻市内泊
11日目~平泉(中尊寺・毛越地・達谷窟毘沙門堂磨崖仏)(岩手県)/石巻市内泊
12日目~松島島めぐり・瑞厳寺(宮城県)・山寺・銀山温泉(山形県)/山形市内泊
14日目~磐梯吾妻レークライン・五色沼自然探勝路・諸橋近代美術館(福島県)/会津若松市内
おおまかなルートはこんな感じです。
鶴岡まで高速を使いましたが、それ以外は全て下道を使いました。
東北は高速道路が無料で通行できる範囲が広いのと、道がまっすぐなのでとても走りやすかったです。交通費はガソリン代以外ほぼかかりませんでした。ありがたい。
市街地に宿泊する際は駐車場代が別途かかるところもありましたが、市街地を少し外れると安くなりました。
今回の旅で用意した物
・着替え4~5日分(1日分ずつパッキングしましたが、段々面倒になり詰め込み)
・薄手、厚手のパーカー
・部屋着
・帽子
・靴(トレッキング用、普段用、サンダル)
・ショルダーバック
・メイク用品
・お風呂セット(温泉用)
・クーラーボックス
・水(2L×6本)
・ペットボトル(500ml×24本)
・小分け洗剤(コインランドリー用)
・角ハンガー
・ランドリーバッグ
・お菓子、コーヒーなど
山用
★基本的にホテルは素泊まり。朝食はフルグラと牛乳または豆乳。行動時間が自由に立てられるので良かったです。おすすめ。
★コインランドリーがあるホテルは事前に調べておいたのですが、乾燥機は時間がかかるのとあまり性能が良くないところが多いので、大型ランドリーなんかで一気にやってしまった方が早いかもです。
チェックインしてから外に出るのが億劫だったので、ある程度乾かしてからバスルームに干してました。 夏だったら部屋に干しておいても乾きそうですね。
山に登ったので、雨に降られた時なんかは特に洗濯物が多くて大変でした。なので、バスタオルは使用しない、乾きやすい衣類を使用するなど、減らす工夫をしてました。
★長距離運転だとどうしても疲れが出るので、その日宿泊するホテルに着く1時間半くらい前(距離にして50~80㎞くらい)で温泉に立ち寄ったりしました。
googleは途中の日帰り温泉も表示出来るので、ありがたいです。
長くなりましたが、いよいよ東北一周旅行へ。
天気予報とにらめっこして5月28日に出発しました!