旅に出よう! 東北一周旅行~月山登山・羽黒山編~
5月29日(東北一周旅行2日目) はれ・29℃
庄内町内泊(月の沢温泉北月山荘)
この日は旅前半のハイライト月山登山。標高は1,984m。
山開きは7月1日です。
7月まで夏スキーが楽しめるので、多くのスキーヤー、スノーボーダーで賑わいます。コースは上級者向けですね。
雪山に登るのは初めてだったので正直不安もありました。
ドキドキとわくわくが入り混じり、山に登る前の心地よい緊張感と見た事のない景色へのあこがれとか、前日から色々な感情が入り混じって眠れませんでした。
実際は旅の疲れもあってぐっすり眠れたので(笑)体調はばっちりです。
ルート:姥沢口(月山ペアリフト)~姥ケ岳~牛首~鍛冶小屋跡~山頂
8時に月山スキー場駐車場に到着。すごく良い天気!
空が青い。そして雪だ~!この時点でテンションマックス(笑)駐車場はスノーボーダーやスキーヤーの車で既に半分埋まっていました。
駐車料金は環境美化協力金として500円です。
スキーヤー達と一緒に5分ほど歩き、リフトへ。
リフト料金:片道580円(5月29日の時点では行きしか乗ることが出来ず、帰りはスキー場内をざくざくと降りてきました。6月10日~夏リフトに切り替わっているようです)
天気が良いこともあり、とても混んでました。
多分これでも空いている方だと思います。
リフト乗るの久しぶり。後ろを振り向くと絶景かな!
約20分ほどで姥ケ岳休憩所へ到着です。
中には神社がありました。無事の登山を願い、お参りします。
コースではスノーボーダーが颯爽と滑っていました。
皆本当に上手です。この日何かの大会が開かれていたらしくて、つわものが揃っていました。大きいコブがたくさんあり、かなり上級者でないと滑れなそうなコース。
よし、出発します。
ん?待てよ。登山道が、ない?夏には登山道が整備されているのだと思いますが、まだ山開き前の雪山です。頂上目指してどこを歩いても良いという事ですね。
雪の上をトラバース。ざくざくと歩きます。ノーアイゼン(強気)
どこまでも白い世界にうっとり。こんな山歩きもあったのかと改めて山の魅力を実感です。
時間帯が早めなので、雪は固く結構滑りました。アイゼン必要だったかも。
人がいないので、自由に自分のペースで(ものすごく遅い)登ります。少しずつ高度が上がっていくと景色もどんどん変わります。
途中で夏道に入りました。金姥と牛首の中間くらい?たぶん紫灯森。
やっぱり歩きやすいですね。ミヤマキンバイが咲いていました~。
シラネアオイも。旅の間に青か紫かと色を巡って討論がありました。(笑)
山頂まで2㎞です。
朝日連峰。しばし立ち尽くしてしまう絶景なり。別ルートでも登ってみたいなあ。
前方には鳥海山が見えました!ちょっとかすんでしまっているけど嬉しいです。
途中まで夏道を歩きましたが、薮が高く歩くのが困難だったので雪道へ戻りました。
雪道を再びザクザク。
後ろから登って来た方が結構いて驚きました。途中何度も休憩したので、追い越されいつの間にか後方へ。あなどりがたし、急な雪の斜面。
帰りはそのまま滑っていけるので、スキー靴を履いた人が多かったです。あれを履いて登るのは自分には無理だなあ。
雪山はつわものがたくさんいて楽しいです。
牛首から上は急な石の斜面。ここで雪とはしばしお別れ。
かなり急ですが、雪よりも断然歩きやすい。息を吹き返し、どんどん進みます。
「雪の峯幾つ崩て月の山」芭蕉が登った記念に建てられた石碑のようですね。
山頂小屋が見えてきました!広い岩場です。
11:40到着。感無量です。
月山神社にお参り。
三角点は、神社の少し先にあります。雪の上を歩いて行きました。
その先には鳥海山が。明日はあの山へドライブです。
頂上からの景色を堪能しながらおにぎりを食べて雪で遊ぶ(笑)雪の端に座ってお昼を食べている方もいました。いつまでも見ていたい光景です。
12時半頃を過ぎると風が出て来ました。雲も多くなってきたので下山します。
秘密兵器。ソリで滑り降りる方を見て良いなあと思い、これで滑り降りることに。は、早いが滑りにくいわ(笑)
下りの後は上り。雪質がザラメになり、足を取られます。これは行き以上に滑るかも。動きが封じられ、雪山の怖さを思い知らされました。
途中でこれ以上進めないかもと思う場面もあり、もう雪山には行きたくないよ!と考えてしまい…でも下山して5分後にはまた登りたいと思う山の魅力(笑)
帰路についている間にも登って来る人が結構いました。え?これから登るの?と不安になる時間帯でしたが、スキーを担いだりボード靴を履いた方が多かったです。山頂は徐々に曇って来てしまってましたが。
金姥にはいかずに、そのままリフト山頂を目指しました。まだ帰りのリフトに乗れない期間だったので、コースの端を歩いて戻りました。ザラメ雪でしたが、滑ることもなく5分かからず軽快に降りられました。下りはやはり楽ですね。
14時には駐車場へ戻りました。
天気も良かったし大満足の月山登山。また登りたい!
2015年の月山朝日観光協会の動画です。夏にも行きたいなあ。
さて、次の目的地は「羽黒山」です。
登山の後にまた登る。コースを考えた自分は一体何を考えていたのでしょう?(笑)
山形県にある山岳修験の道場である月山、湯殿山、羽黒山を合わせて出羽三山という。このうち羽黒山には三山の神を祀る三神合祭殿があり、そこへ至る参道の途中、木立の中にこの五重塔が建つ。近くには樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉「爺杉」がある。 東北地方では最古の塔といわれ、昭和41年(1966年)に国宝に指定された。塔の所有者は出羽三山神社(月山神社出羽神社湯殿山神社)である。~ウィキペディアより
月山からは車で約1時間半。
羽黒山は見て回るには2時間くらいでしょうか。一の坂、二の坂、三の坂と歩いて登ることが出来ますが、羽黒山三神合祭殿には車でも行けるみたいです。
参拝すると一度に三山をめぐるのと同じご利益があるそうです。そういったお手軽な感じはあんまり好きではないのですが(おい)雰囲気がとても良かったです。
着いた時間が4時だったので、あまり人はいませんでした。
はじめは下り。
整備された石段で道はすごく歩きやすいです。
小さな社が道沿いに建っており、説明書きの看板が立っています。
祓皮神橋。緑に赤が映えますね。
この橋の先は須賀の滝が流れていました。お参りしている方が多かったです。
山アジサイが咲いていました。
石畳を歩きながら見上げると、大きな杉たちが堂々とそびえています。木のおかげで涼しくリラックスしながら歩けます。
手前の杉は「爺杉」。天然記念物、樹齢1,000年以上のおじいちゃん杉です。
すごいなあ、木は本当に長生き。どっしりと構えて、人が気にする細々したことなんて全く気にせず、まっすぐ上に伸びていく。そんなふうに生きたいです。
ここから一の坂。さくさく行きますよ。
下りはとても楽そうで良いなあ。
ここから二の坂です。ま、まだ行ける。
坂を上がった所には、二の坂茶屋があります。ここで一度休憩です。サイダーが美味しい!今日はよく登ったので(まだ先がありますが)、炭酸が体に染みわたりました。
ごちそうさまです。
休憩所からの景観もすてきです。
いよいよ最後の三の坂へ。
道がなだらかになってきました。そろそろ神社かな?
約40分くらいで到着しました。時間が遅めだったので急ぎ足で上がってきましたよ。
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)は外観の工事中でした。あらら。
月山神社、湯殿山神社、羽黒山神社の三神合祭殿です。日本最大の茅葺建物らしく迫力あるそうな。見たかったなあ。
御朱印は見開きです。間に合ってよかった。
山頂特設相撲場。山頂で相撲なんて面白いですね。
芭蕉が立っていました。
三山句碑。
【涼しさやほの三日月の羽黒山】【語られぬ湯殿にぬらす袂かな】【雲の峯幾つ崩て月の山】
戻りはずっと下るので楽ですね。
「埴山姫神社」は参道の途中にひっそりたたずむ縁結びの神社です。三神祭殿授与所で縁結び守(1,000円)を授かり、同封された赤い紐を祠の扉に結ぶと出会いのご利益があるそうです。
紐がたくさん巻かれていました。良いご縁があると良いですね。
随神門まで戻ると、明かりが灯っていました。夕暮れ時もなかなか風流です。
さて、今日のお宿へ向かいます。
車で約40分。月の沢温泉北月山荘です。
中に入って臨海学校を思い出しました。実際に学校行事で使われているみたいですね。地元の食材が食べたかったのでここにしました。料理がとても美味しかったです! 写真に収まりきれない量で満腹。山菜がたくさんです。嬉しい。
月山登山のベースキャンプとして泊まる方が多いみたいですね。
月の沢温泉北月山荘
鳥海山と月山が雲海に浮かぶ写真を見ながらのご飯はたまらんです。ごちそうさまでした。
温泉に入ってゆっくり休みます。今日はここまで。
明日は鳥海山をドライブだ!