秩父路に春を告げる「長瀞火祭り」に行ってみた。
火渡りが見てみたいなあ。
ということで、3月6日(日)に宝登山(ほどさん)山麓広場で行われた「長瀞火祭り」に行ってきました。今年で39回目を迎えるお祭りです。
今度秩父のお遍路をする予定なので、足を伸ばしていた時に見つけました。
この長瀞火祭りは「宝福招来」「開運厄除け」を願って、燃え盛る炎の中を裸足で歩きます。火渡りは誰でも参加できます。
長瀞火祭りは、もともと秩父地方で育まれた信仰行事「火祭祈願」を再興したもので、総本山醍醐寺座主御親修による秘法の火祭り祈願「紫燈大護摩・火渡荒行」といいます。 護摩の霊火によりおのれの欲、けがれを炊き清め、不動明王に慈悲と加護をいただく秘法とも言われます。
秩父鉄道・長瀞火祭りより引用
この日は、薄日が差す曇り空。前日は雨だったのでちょっと心配でしたが、なんとか晴れてくれました。
会場は四方をロープで囲られていて、一般の人が入れないようになっていました。
一番悩んだのが、撮影場所。こっちかなあ、あっちかな?とうろうろ。報道者席があったので、おそらくその辺りが一番よさそうだな。散々迷って、結局カメラマンが多いところにしました(笑)
小さな椅子を置いて場所取り。(車の中に入れっぱなしにしてあります)
人がとても多かったので、後ろの方は見えにくいようでした。脚立までいかなくても、台があった方がよく見えると思います。
10:00~ 長瀞駅前広場にて郷土獅子舞
12:30~ 練業
13:00~ 紫燈大護摩・火渡荒行
14:30~ 長瀞駅前広場にて郷土獅子舞
お昼はお祭りの屋台で買った秩父うどん。シンプルですが、とてもおいしかったです。
長瀞には行きたいお豆腐屋さんがあったのですが、一度駐車場に入ると出られなかったのと、お隣に座っていたご夫婦が食べている匂いに負けました。
さて、腹ごしらえもできたし長瀞駅からやって来る行列を見に行きます。
坂を登って一行がやってきます。
小さなひょっとこがやってきました。かわいい。
あ、目が合った(笑)
行列が会場内に入ると、見物する人も一気に増えました。広場は既にいっぱいなので、お祭りが良く見えるよう山の斜面にも人が登っています。
いよいよ中へ入ります。京都の総本山醍醐寺の修験者ら約40人が祈願を行ったそうです。
なかなかの強面ですね。
多分一番偉い方?その方が歩く足元を、お付きの人がずっと笠で仰いでいました。あまり見ることのないちょっと不思議な光景だったので、ぽかんとなってしまいました。
お遍路に行くときはかぶりたいなあ。秩父ではかぶっている人はほとんどいないようなので残念です。
ここからは長い儀式が続きました。あまりに長かったので割愛します。
着火準備。
火はあっという間に燃え上がりました。随分と離れていたのですが、頬に熱を感じた程です。直ぐ近くにいる修験者は、かなり熱かったと思います。汗をぬぐっている方もいました。
火を見ているとなぜかうずうずしてしまいます。
火渡りの前には熱湯をかぶる荒行が行われました。(右側の器に熱湯が入っていました)ぐらぐら沸かし続けていたのでかなり熱そう。来賓の人も興味深そうにこちらを見つめています。
熱湯がなくなるまでかぶり続けました。すごいです。
この後ろに座っていた来賓者は一緒に熱湯を浴びてしまったようです(笑)コートをかけていたようですが、終わった後に苦笑いを浮かべていました。
そのまま燃え盛る火の中を一直線に駆け抜けます。かっこいい。
次々と火の中を渡っていきます。裸足です。
修験者が渡った後来賓者が渡り、最後に一般の人が渡れるようになっていました。
この札を持って火渡りをすれば、心願成就するとのこと。(一枚1,000円)ひとつだけ必ず叶うと言われました。
背中に気合を込めてもらい、お経が唱えられている中を裸足で歩いていきます。足の裏に当たる感覚が新鮮ですね。一般の人が渡る時には通路は熱くなかったのですが、足の裏が真っ黒になっていました。歩いた後にタオルが支給されるので、汚れをふくことが出来ます。至れり尽くせりだなあ。
なにはともあれ、珍しい体験が出来た一日でした。
火祭りは様々な場所で行われているようなので、また機会があったら出かけてみようと思います。